出版社内容情報
仲間が戦場に行くなか、なぜ野球賭博に手を染めなければならなかったのか戦時下の貴重な娯楽として国民を楽しませていた職業野球に闇の手が伸びる――。昭和11年、巨人軍、タイガースなど七チームによる職業野球リーグが発足すると、連盟はすぐさま、大リーグで起きた八百長事件を懸念して、防止策を急いだ。しかし、それをあざ笑うかのように、不正をはたらく選手が現れた。そして、他のチームへと拡大の様相をみせていく。選手たちを召集する巨人軍。苦悩する沢村栄治……。なぜ選手たちは、連鎖するように次々と不正に手を染めていったのか。戦時下の八百長事件を、当時の資料や証言を丹念に積み重ねることにより追跡していくと、浮かび上がったのは、今なお繰り返し起こるプロ野球界の不祥事の本質だった……。賭博の予想に使われた野球雑誌をはじめ、戦前・戦中の貴重な写真、資料、新聞記事を多数収録。
序章 繰り返す事実
第1章 不正の予知
第2章 疑惑の交遊
第3章 表面化した事実
第4章 蝕まれたチーム
第5章 闇の正体
山際 康之[ヤマギワ ヤスユキ]
著・文・その他
内容説明
待遇への不満、賭け屋の誘惑…苦悩する沢村栄治、緊急招集をかけた巨人軍。昭和17年、八百長は瞬く間にリーグ全体へ広がった。今につながるプロ野球“不祥事”のはじまりは戦時中だった。
目次
序章 繰り返す事実
第1章 不正の予知
第2章 疑惑の交遊
第3章 表面化した事実
第4章 蝕まれたチーム
第5章 闇の正体
著者等紹介
山際康之[ヤマギワヤスユキ]
1960年、東京都生まれ。東京造形大学学長。東京大学博士(工学)取得。ソニー入社後、ウォークマン等の開発を推進し、製品環境グローバルヘッドオフィス部門部長を担当する。『広告を着た野球選手』(河出書房新社)では、第26回ミズノスポーツライター賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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