内容説明
企業法務遂行スキルと典型的法務案件のセオリーで企業法務に「答」を出す。東証一部上場企業現役法務部長が書いた企業法務の実務解説書。
目次
第1部 企業法務担当者の心構え(仕事を始める前に;企業法務の時代;企業の中の法務)
第2部 企業法務遂行スキル(企業法務の業務プロセス;依頼者からのヒアリングから業務の開始まで;契約審査業務の実務手順;ビジネス文書(文書回答)の書き方
リーガルリサーチ
ミーティング・マネジメント
交渉
弁護士の活用)
第3部 典型的な法務案件のセオリー(売買契約;開発委託契約;システム開発契約;品質クレーム紛争;訴訟;株主総会;国際法務の基礎(主に新興国進出に関する法務問題))
著者等紹介
瀧川英雄[タキガワヒデオ]
1964年8月10日生まれ。1987年神戸大学法学部卒業。同年電子機器メーカー・オムロン株式会社に入社。法務・総務部法務担当課長などを務めた。現在は、FAメカニカル部品大手メーカー・株式会社ミスミを中核とする株式会社ミスミグループ本社法務室ジェネラルマネジャーとして、法務業務と後進教育にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちくわ
4
2年ぶりくらいに読みなおしてみる。通算3回目。普遍的な企業法務知識を紹介する本はいくつか存在するが、本書で記載されているのは、業務遂行の基礎となるノウハウとなる点であり、いわゆる暗黙知と呼ばれる領域のものと思う。読んでみるとわかるが、一般的なビジネス知識(ピラミッドストラクチャー等)を法務の領域に落とし込んだ部分も相応にあると感じた。初期段階で仕事の方向性を定める、又は数年たった後の自己の方向性の確認に使えると思う。あとは、初心者の頃の悩みを忘れた頃に、初心者の悩みポイントを思い出すためにも良いと感じた。2020/06/28
MAXKAO
3
文書化しにくいこつも工夫をこらして可視化しているので、初心者にも理解しやすい良い教科書だと思います。2019/05/31
Yoichi Sakai
3
法務部員だけでなく若手弁護士が読んでも十二分にためになる本。 契約交渉の現場など、弁護士が立ち入らない場面の説明もあって、弁護士にとってもかなり有益。2013/07/24
ちくわ
2
企業法務実務家による企業法務のノウハウ伝授本。周囲を巻き込み、課題解決のために一歩一歩進んでいくにはどうしたらいいかについて、具体的な経験と共に書かれている。非常に参考になる。2018/07/08
pb_lack
2
勤め人として企業法務に携わるにあたっての基本知識がコンパクトに網羅されていた。心構えから入って、具体的な業務に即して解説が加えられるのでイメージがつかみやすい。「法務ってなにしてるとこなの」という人でもなんとなくわかるかも。第3部は契約や総会といったさらに具体的実践的な話がされてて、短いながらも「典型的にここは抑える」というとこを突いてあるのでほんとに実践的。企業法務の入門書としては読みやすさと情報量のバランスもいいしでかなりいい本なのでは。2013/03/11