内容説明
天涯孤独な男は、小さな愛犬スパーキーと出会い、ありふれた生活という幸せを手に入れた。その夢の先に待つものとは―。アメリカで活躍する獣医師・西山ゆう子がであった沢山の患者たち。そこにあるのは、それぞれの人生。その一つひとつがアメリカンドリームなのかもしれない。この物語の男が信じ続けた「アメリカンドリーム」は読者の心に何を遺すのか。
目次
スパーキー
マービスタパーク
理由
告白
昼下がりの犬舎
巡る季節に天を見上げて
あとがき
Ｅｕｔｈａｎａｓｉａ
著者等紹介
西山ゆう子［ニシヤマユウコ］
１９６１年北海道の札幌に生まれる。１９８４年北海道大学獣医学部獣医学科卒業。１９８６年北海道大学獣医学部修士課程修了。その後、東京と北海道の動物病院に勤務。１９９０年米国ロサンゼルスに渡る。アニマルテクニシャンおよび、米国獣医師免許取得。１９９７年アイオワ州立獣医大学客員獣医師として勤務。教鞭をとる。ウィルシャー・アニマルホスピタル、ＶＣＡペットビルアニマルホスピタルの勤務を経て、２００６年、ロサンゼルス・サウスベイ地区にビレッジ動物病院を設立。同病院院長。プライマリーケア、ターミナルケアを熱心に取り入れた総合動物病院で、在ロサンゼルス日本人、日系人、アメリカ人を含めた地域住民からも定評を得ている。また、動物虐待問題、ペットの人口過剰問題、安楽死、メディカルエシックス（医学倫理）に関する講演活動と執筆活動を日米にて精力的に行なっている。野良猫問題にも熱心で、ＴＮＲ（捕獲後、不妊去勢手術をして施して放す）クリニックとして全米的に名高いＣａｔ Ｎｉｐｐｅｒ Ｃｌｉｎｉｃの主任獣医師。２００６年現在、ロサンゼルス市内在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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