内容説明
100年前、一人の少女が舞踊界に革命を起こした。彼女の名はイサドラ・ダンカン。ひたすら愛し、ひたすら踊り続けた生涯だった。稀代の舞踊家が自らをありのままに描ききった魂の半生記。
著者等紹介
ダンカン,イサドラ[ダンカン,イサドラ]
1877年サンフランシスコに生まれる。1895年巡業に来ていた演出家のオーガスチン・デイリーの劇団に入団。その後、世界各国で舞踊家として活躍。恋の遍歴も数々。1927年、自動車事故で死去
山川紘矢[ヤマカワコウヤ]
1941年静岡県生まれ。1965年東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。マレーシア大使館、世界銀行など海外勤務を経たのち、1987年大蔵省退官。現在は翻訳家として欧米の精神世界に関する本を日本に紹介している
山川亜希子[ヤマカワアキコ]
1943年東京都生まれ。1965年東京大学経済学部卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニー、マープランジャパン等を経て、現在は翻訳家。1986年以降、夫とともに精神世界に関する本と思想の紹介を続けている
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感想・レビュー
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ゆめどら
3
情熱と直感の赴くままに人生を踊りぬいた「最初のモダンダンサー」、イサドラ・ダンカンの自伝。嵐のような一生だなあ。2013/02/01
Tomoka
2
1877年サンフランシスコ生まれ、革新的で自由奔放な踊りでダンス界に衝撃を与えた女性舞踏家の自伝。結婚を否定し、女性の自立した生き方を主張する革新的な女性としても名高かった。36歳の時2人の子供を自動車事故で失って以来、不安定な精神状態と闘う。本書を執筆したのは晩年1927年近く。無駄のない文章で、引用も多くされる本。芸術を求める情熱に心揺さぶられる。宗教的エクスタシーを求めて来場する客の多かったという彼女。合わせる曲もレクイエムからベートーベンの交響曲まで幅広く、時には即興でも曲に合わせて踊った。2018/03/02
七波
2
今年7月頃はまった人。関連本は全て読んだがこの本が一番良かった。踊ったところが見たくて動画検索するも、1秒くらいのがやっとみつかるだけ。「バレエは不自然な動きを強制させる。踊るとは言えない。醜い」と猛反対する彼女の、魂の踊りを見たかった。2009/07/29