内容説明
未来へのヒントがここにある。「お金」を通して考える生き方論。
著者等紹介
長島龍人[ナガシマリュウジン]
1958年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店入社。2003年、「お金のいらない国」出版。以後、寸劇に仕立てたものを自ら演じたり、自作の歌を歌ったりと、理想社会のイメージを伝えるため、さまざまな活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うりぼう
40
4月10日、熱田区文化小劇場で、龍人さんの落語会のお手伝いをする。3月30日に左足首を骨折したにも関わらず、2時間の独演会を楽々とこなす、龍人、恐るべし。お金のいらない国は、競争がなく、奪い合いがなく、仕事を社会のためにする。内山節先生の「かせぎ」が無く、「仕事」だけの社会。真宗のいう「貪欲(とんよく)」「 瞋恚(しんに)」「愚痴(ぐち)」という凡夫の浅ましさは、お金が無くなるともに消えるのだろうか。108つの煩悩を持つ愚かなる身の私は、それでもくよくよしてしまいそう。拝金宗教から無金宗教へ鞍替えが涅槃。2010/04/12
おさむ
34
ZOZOTOWNの前澤社長がオススメの1冊ということで読んでみた。著者は、広告代理店マン。仕事は報酬ではなく奉仕。不必要な仕事は出来るだけ作らない。全てが信頼で成り立ち、皆自分のことより人の役に立つかを考えて、自分のできることを仕事にしている。それが、お金のいらない世界。うーむ、前澤さんのように使えないくらいお金をたくさん持ってしまうと、こういう境地になるのかなあ。ごく凡人の私には単なる理想論にしか思えませんでした。2018/10/04
あまね
18
あっという間に読めますが、読み手によって考えるポイントが違う本かもしれません。クレジットカード、プリペイドカード、仮想通貨等々、お金の動きが見えない世界も広がってきていますが、お金というエネルギーを使わずに信用だけで成り立つ世界になるまではあとどれくらいかかるのでしょうか。ただ、仕事は全て奉仕だと思うと『専業主婦って一番最先端をいってないかい?』なーんて思いました(笑)。るんるんっ♪2018/10/05
なおみ
14
世の中の常識に疑問を投げかける本。お金が手段じゃなく目的になってしまっているような、そんな世の中に疑問を感じていたが、この本ではそもそもお金が存在しない世界が舞台。その世界の住人から見たお金のある世界の矛盾にはっとさせられた。世の中の役にたつことを喜んでする。その連鎖が社会を成り立たせている。そんな価値観をもって生きるだけで、少し幸せな気がする。2022/11/17
y
14
労働の対価としてお金を稼ぐという前提がいかに染み付いているかと思った。信頼で成り立ち、自分も世の中に奉仕をする。買うという概念やお金を払う人が偉いという事がない、という世界を想像するとすごく楽になる。増収するため、金儲けのため、と商売をやっているけども。そんな世界なら絵を描いて売ったり、面白い日記を書いて人を笑わせたり、子供を笑わせる仕事したいかもなあ。お金と働くことを固く結びつけて考え過ぎている、という言葉にはっとさせられた。必要もない程の欲を追ってもきりがない、か。2018/04/12