内容説明
同じ画家である娘がみた父の最後の仕事、在宅でも治癒の可能性を考え続ける夫婦、すべてを捨てる覚悟でケアに取り組む家族、病気になる前は会話のない生活を送っていた夫婦、かけがえのない親友を失った方…、そして本人・家族を支援する在宅ホスピス医、訪問看護師たち。百人百様の暮らしを通して、家で最期を生きる豊かさが語られる。
目次
第1部 人生の支援としての在宅ホスピスケア(在宅ホスピスケアを支える人々;もうひとつのラスト・ペインティング;病院の先端医療と在宅ホスピスケア ほか)
第2部 家で死ぬことの意味(気のすむまで手を握って;愛の音色のナースコール;一七年後の新婚生活)
第3部 病院でできなかったこと、家でできたこと(母を待つ黄色いバラ;あと一〇メートルでゴールだ!;在宅ホスピスケアは愛の証)
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年、栃木県生まれ。ノンフィクション作家。現代に生きる人間のいのちの危機をテーマに、病気、災害、事故、公害、戦争などの問題についてノンフィクションのドキュメンタリーな作品や評論を書き続けている。最近は、終末期医療、言葉、心、少年問題などについても積極的に取り組んでいる。1995年『犠牲 わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンル確立への貢献により菊池寛賞受賞
川越厚[カワゴエコウ]
1947年、山口県山口市生まれ。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長、賛育会病院院長を歴任後、2000年6月、在宅ホスピスケア支援グループ・パリアンを設立。ホームケアクリニック川越院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あこ
okatake
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