内容説明
まず、私たちが変わらなければならない!―「弱者を助ける民主主義」の実現を目指して。故郷・フクシマに帰郷した著者渾身のメッセージ。
目次
第1章 原子力と私(原子核物理学を学ぶ;放射線を教える;原発を学ぶ;原爆と原発を教える;企業のための大学へ、私は儒教も教える;原発を考える;自然エネルギーと日本人の自然観)
第2章 東電・福島第一原発事故(東電・福島第一原発でなにが起きたのか;福島県民は原発現場の作業員に助けられた;原発は故郷を奪い、夢を奪う;それでも原発をやめない)
第3章 フクシマの悲劇の根底にあるもの(なぜ東電の原発が福島県につくられたのか;原発は確実に儲かり、関連企業を潤わせる;電力会社の支援者たち;私たちはなにをしなければならないか)
第4章 日本は山と水の国(ヨーロッパにおける脱原発と自然エネルギーの活用;古代ローマと古代中国の自然への回帰;日本を救うのは水と木のエネルギー;地熱・風力・波力・太陽光による発電)
第5章 民主主義と自学自習の伝統(ヨーロッパにおける「弱いものを助ける」民主主義;江戸時代の儒教と民主主義;自然への順応と仁に生きた田中正造;「弱いものを助ける」民主主義を実現する)
著者等紹介
荒川紘[アラカワヒロシ]
1940年福島県に生まれる。東北大学理学部を卒業後、東洋大学、東京職業訓練短期大学校、静岡大学、愛知東邦大学を歴任。専攻は科学思想史。静岡大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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