内容説明
日本社会はかつてない速度で変化し、多様な働き方が定着しつつあります。でも、法律は現場の変化に追いついていません。また、法律を学ぶ間もなく、ぶっつけ本番で社会に出る人もたくさんいます。本書は、職場の問題に悩むビジネスパーソンのみなさんの参考になればと書きました。知識を武器に、自分の環境を整えたり、トラブル時に応急処置ができることを願っています。
目次
第1章 就業規則・社内ルール
第2章 労働時間と休暇
第3章 ケガ・病気
第4章 ハラスメント・人間関係
第5章 賃金・福利厚生
第6章 異動・退職・キャリア
著者等紹介
村井真子[ムライマサコ]
社会保険労務士、キャリアコンサルタント。家業である総合士業事務所で経験を積み、2014年、愛知県豊橋市にて独立開業。中小企業庁、労働局、年金事務所等での行政協力業務を経験。あいち産業振興機構外部専門家。地方中小企業の企業理念を人事育成に落とし込んだ人事評価制度の構築、組織設計が強み。現在の関与先160社超。移住・結婚とキャリアを掛け合わせた労働者のウェルビーイング追及をするとともに、労務に関する原稿執筆、企業研修講師、労務顧問として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
2
「育休で配置転換?」 「テレワーク中のケガは労災?」 「業務指導をパワハラ呼ばわり!」 「会社に内緒で副業できる?」 「休日出勤って断れるの?」 「昇進拒否でペナルティ?」 「過去の病気で内定取り消し?」 などなど、労働関係法規が社会の変化についていっていない中で、解決が難しい職場のモヤモヤ(グレーゾーンの問題)への対処法を考える本です。2023/11/01
Keikoh
2
子の看護休暇制度=未就学児を持つ労働者は年5日、子の看病等を理由に休むことができる 法定休日=35%の休日割増がつく、所定休日=週40時間の法定労働時間を超えたところから25%の時間外割増がつく 労災保険指定医療機関 パワハラの三要素=①地位や立場、知識などに偏りがあるなど圧力がかかりやすい関係で、② 業務上必要な範囲かつ相当な範囲を超えた言動により、③ 労働者の就業環境が害される パワハラの六類型=①身体的侵害、②精神的侵害、③人間関係からの切り離し、④過大な要求、⑤過小な要求、⑥個の侵害2023/08/23
K
0
いいこと書いてあると思うけど、コンプラの行き届いてない一般中小企業では通用しない事が多いかもなぁ2024/04/07
ひのき
0
14年前くらいに有休を申請したら、何考えてるんだ!と怒鳴られた。あの時こういう本を読んでいたらなと悔やむ。2024/03/14
BB0421
0
あえてグレーのままにしておく方がいい場合もあるにせよ、知っておいて損はない話ばかり。特にパワハラの章は興味深く読ませていただいた。自分にも確実に存在する、アンコンシャスバイアス。勝手な思い込みを他人に押し付ける事もパワハラ。パワハラを恐れていては適切な指導が出来なくなるという論調もよく見かけるが、それももはやバイアス。要は相手がどう思うかで、言葉の意味は変わるのだ。2023/10/21