内容説明
統計学と臨床研究方法論を1冊に集約。2015年から始まった日本薬学会の改訂「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に基づき、薬学生および大学院生を対象としたわかりやすい生物統計・臨床研究デザインのテキスト。薬剤師国家試験を合格できるレベルであることはもちろん、実際の治験/臨床研究の現場において座右に置き知識を確認できるよう構成。治験を含む臨床研究の担い手である臨床研究コーディネーター(CRC)、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、製薬企業担当者(モニター、データマネジャー等)の方々にも有用となるよう、生物統計学および臨床研究方法論の基本とその応用をわかりやすく記述。統計学、臨床研究方法論を基礎から応用までコンパクトにまとめ、学部生・大学院生から医療現場の臨床研究支援スタッフまで理解しやすい一冊。
目次
第1章 基礎編(1.データの型と分布、要約;2.確率・確率分布;3.推定;4.検定1(統計学的検定とは)
5.検定2〔Studentのt検定(対応のないt検定)、対応のあるt検定〕
6.検定3(Wilcoxon順位和検定、Wilcoxon符号付き順位検定、カイ二乗検定)
7.相関と回帰
8.臨床研究計画法とEBM)
第2章 応用編(1.分散分析と多重比較;2.多変量解析;3.生存時間解析法;4.疫学概論;5.観察研究;6.介入試験・メタアナリシス;7.生物統計家から見た臨床開発におけるデータマネジメント/統計解析;8.モニタリングの実際;9.監査の実際)
著者等紹介
山田浩[ヤマダヒロシ]
1981年自治医科大学医学部卒(医学博士)。1998年聖隷浜松病院総合診療内科部長兼治験事務局長。2001年浜松医科大学医学部附属病院臨床研究管理センター助教授。2005年4月より静岡県立大学薬学部医薬品情報解析学分野教授(健康支援センター長、自治医科大学・浜松医科大学非常勤講師兼務)。静岡県立大学では社会人・大学院生・学生を対象に、CRC/CRA養成講座「創薬育薬基礎・応用特論」を開講中
磯野修作[イソノシュウサク]
塩野義製薬株式会社解析センター長
渡辺秀章[ワタナベヒデアキ]
1986年九州大学理学部数学科卒、同年塩野義製薬株式会社に入社。一貫して同社解析センターで臨床試験、非臨床試験、市販後調査の統計解析業務に従事。現在、解析センターのデータサイエンス部門とバイオスタティスティクス部門の部門長を兼任。2004年北里大学で博士(臨床統計学)を取得。北里大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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