内容説明
銀幕のスターであるよりも“東京生まれの男”を貫いた最後の「粋」。単行本未収録の決定版・遺稿集。
目次
1 単純なお題目(嗚呼、卒寿;単純なお題目 ほか)
2 江戸っ子の倅(おやじ・おふくろ・大地震;大森の土器 ほか)
3 生命を拾ったぜ(御羽車に始まる;両面テープ ほか)
4 頬落記(どぜうなべ;栗 ほか)
5 銀座八丁おもいで草紙(ビステキ;ラスキン喫茶店 ほか)
著者等紹介
池部良[イケベリョウ]
1918年2月11日、東京大森に生れる。41年、立教大学英文科卒業後、東宝映画に入社して「闘魚」で映画デビュー。翌年、陸軍に応召され、南方のハルマヘラ島で終戦を迎える。復員後は文芸映画を中心に活躍。「青い山脈」「現代人」「雪国」「暗夜行路」「乾いた花」「昭和残侠伝」をはじめ出演作は200本近くに及ぶ。91年、『そよ風ときにはつむじ風』で日本文芸大賞受賞、エッセイストとしても高い評価を得る。2010年10月8日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桐葉
0
江戸っ子の父親のべらんめい口調が気持ちいい。面白い話が多かった。2015/02/16
ラブミーテンダー
0
面白くないわけじゃないけど、何となく終わりまで読めず。奥さんとのなれ初めの部分は面白かったんだけど。2011/08/30
正坊
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図書館で借りて読了。もう亡くなったが往年のイケメン俳優池部良さんのエッセー。この人の本は何度か読んでいえるが、いつも文章が上手く起承転結のメリハリの良さに感心する。子供の頃から、兵隊に行ったとき、俳優になってからといろいろな年代の話があるが、親父さん(今はこういう人はもういないのか)とのエピソードが特に面白い。奥さん(20歳くらい年下か)から、池部さんが「ボク」と呼ばれているのには笑ってしまった。2021/11/02