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空飛ぶ豚と海を渡るトウモロコシ―穀物が築いた日米の絆

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901823876
  • NDC分類 611.48
  • Cコード C0036

内容説明

どうする?日本の食料。米国産トウモロコシに秘められた解決のカギ。

目次

1 大震災で見えた日本のフードシステムの現実
2 「空飛ぶ豚」からトウモロコシへ―アイオワと山梨の物語に始まる米国のアプローチ
3 飼料穀物から見た米国と日本の農業の今
4 穀物パートナーシップの半世紀―穀物需要の増加から遺伝子組み換えの対応まで
5 世界の人口爆発と食料争奪戦
6 どうなる、日本の食料?

著者等紹介

三石誠司[ミツイシセイジ]
宮城大学食産業学部フードビジネス学科教授。1960年生まれ。東京都出身。東京外国語大学卒業後、全国農業協同組合連合会(JA全農)入会。飼料部、総合企画部、海外現地法人の副社長等を経て2006年から現職。在職中にハーバード大で経営学修士、筑波大で修士(法学)取得。筑波大学大学院博士課程経営・政策科学研究科企業科学専攻(企業法コース)単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

17
2011年刊行。穀物貿易という、米国と日本の関係の一側面を描く。著者はJA全農で貿易の仕事に携わり、米国現地法人副社長を経て大学教授になったという経歴の持ち主で、自身の経験に基づいて語る。読後の感想。米国の国力というのは、農産物の生産・輸出能力が根底にあるのだなあ。その国力が日本人には見えにくいのは、家畜の飼料の輸入が多いからではないか。スーパーで買うトウモロコシは国産、家畜が食べるのは輸入トウモロコシという構造がある。2023/06/15

メタボン

6
☆☆☆★ アメリカへの飼料輸入依存から脱却することは難しい。であればこそ我々の生存に不可欠な食べ物がどういう経路をたどり我々の口に入るのか、知っておく必要がある。学校ではほとんど教わらないのであろうが、今後ますます「食育」は重要となろう。気になるのはGM(遺伝子組み換え)作物のこと。この書からはGMに肯定的な印象を受けるが、それもGM作物の割合が非常に高い実情を著者は良くわかっているからなのであろう。闇雲にGMは悪だと言うばかりではなく、GMに対する知識を深めていくことが大事。その点私はまだまだ無知。2014/01/31

Koning

2
考えてみれば江戸末の開国から良きに付け悪きに付け日米は緊密な関係になってる訳でそれを再認識させられる本。全農が巨大農産物輸入商社の一面を持っているとかHogLift空始まるIowaと山梨の関係なんかは本書で初めて知らされた。GM作物に関する議論や食料自給率の議論をするならその前に必ず読むべき1冊。とにかくお勉強になりました(笑)2012/03/09

虎ボルタ

1
踏み込みそうで、踏み込まない。なんだかもどかしい一冊でした。2016/05/10

デューク

1
戦後の山梨県の畜産業のスタートとなった「ホッグ・リフト(空飛ぶ豚)」から、毎月100万トンも輸入される、海を渡るトウモロコシまで。おもに米国との話を中心とした、日本の食料輸入の現実。日本は年間3000万トンもの穀物を輸入している。飼料用トウモロコシだけでも1200万トン。これはパナマ運河を通れる最大船(パナマックス船)を月に20隻使わないと実現しない数字である。かつてJAの海外法人副社長を勤めていた筆者ならではの情報も多く、日々の「当たり前」を実現するための数々の努力にはほんまに頭が下がる。2014/08/20

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