目次
序章 社会保障裁判の展開と権利としての社会保障
第1章 朝日訴訟
第2章 堀木訴訟―ひとりのお母さんのねがい
第3章 障害のある人と裁判
第4章 生活保護裁判の新しい波―いのちのとりで裁判
第5章 年金で健康な文化的生活を
第6章 課題と展望
著者等紹介
井上英夫[イノウエヒデオ]
金沢大学名誉教授・佛教大学客員教授
藤原精吾[フジワラセイゴ]
弁護士・日本弁護士連合会元副会長。大阪大学大学院高等司法研究科客員教授
鈴木勉[スズキツトム]
佛教大学社会福祉学部教授
井上義治[イノウエヨシハル]
兵庫障害者連絡協議会事務局長
井口克郎[イノクチカツロウ]
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
25
社会保障を学び実践する者にとって必読書です。健康で文化的な生活を保障する制度をつくるためには、国民の運動が大きな役割を果たしていることが、朝日訴訟から始まる社会保障裁判の意義を学ぶ中で、振り返ることができました。今、社会保障は自助・共助・公助として権利としての社会保障を恤救規則時代に後退させようとしています。それは国家責任を後退させるものです。そのなかにあって、戦後の社会保障裁判は国家責任を問い、誰もが人間らしく生きる権利があるのだと訴えてきました。こうした歴史をしっかりと学ぶことが大切だと思いました。2018/03/12