内容説明
「裸」の仕事をしていた、漫画を描いていた、そしてなによりキツイ恋をしていた。80年代末、バブルとは無縁の、でもかけがえのない青春時代。レンアイが1番、シゴトが2番、だからいつも貧乏だった漫画家が絵と文で綴るあの頃、あの時代。心にしみるノンフィクション。
目次
約束
面接
白衣
初日
またしても…
午前午後
先生方
幻?
壮観
コマカイコト〔ほか〕
著者等紹介
長島はちまき[ナガシマハチマキ]
大阪出身の漫画家。イラストレーターなどをやりつつ、1988年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
58
ヌードではなく、ハダカを着衣の人たちにじろじろ眺められるモデルの心理を知りたいという興味本位で手にした本。この挿絵たっぷりのエッセイは、終始「私、レンアイ第一主義です」という彼女のモットーに貫かれている。漫画家デビューを懇願しているが、しかし何より「レンアイが1番、仕事が2番」で、「だからいつも貧乏だった漫画家」さん、なのである。2010/12/02
Squirrel
15
図書館で呼ばれました。けっこうきれいな本だったので最近でたのかなぁとうしろをみたら、2005年発行。それほど新しくもなかった。小説やエッセイの棚にはなかったので、人目につかなかったのかもしれません。美術モデルのあれやこれやばっかりじゃなかったのが想定外。でも、私は美術モデルネタだけで書いてほしかったな。美術モデルの頃の著者のレンアイ事情が一番心に残る内容でありました。でも、そのレンアイ事情はもやもやするものでもありました。絵の雰囲気は好みのタイプです。テント小屋のお芝居についてはもっと知りたかった。2014/07/03
けいこん
7
他人の日記を盗み読みするのは微妙に背徳感を伴うが、案外楽しいと思ってる人は結構いるのではないだろうか。そういう意味でかなり面白かった。絵を差し込んであるのでスカスカだし、内容もあるようなないような。ただ、昨今のブログのような独白や主張はなく、みてみて!的な暑苦しさもなく、淡々とした語り口は読んでいて疲れないし、面白い。あっという間に読了。アンニュイ(死語)な語り口や、やる気なさげな人生観と裏腹にやってることは結構ハード。 図書館で随筆コーナーをぶらついてて目に留まった本。案外出会いってあるもんだな。2016/08/19