ターミナルマン―空港に16年間住みついた男

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901784719
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

シャルル・ド・ゴール空港第一ターミナルに暮らす男、サー・アルフレッド。彼は閉店したバイバイ・バーから譲り受けた赤いベンチで眠り、毎日マクドナルドで食事をする。ファイルボックスに入れた雑誌と自らが綴った長い日記に囲まれて、彼は今日も座っている。1988年、8月8日、サー・アルフレッドはロンドン行きの飛行機に乗る予定だった。そして16年後の現在も、同じフライトをターミナルで待ち続けている。弁護士やマスコミ、各国政府の役人が延々と論争を繰り広げる中、彼は失くしてしまった「存在の証明」を待って、待って、待ち続けている。映画『ターミナル』のモデルとなったベストセラーノンフィクション。

目次

シャルル・ド・ゴール空港で
人生は待つこと
イギリスへ
秘密警察サヴァク
西ドイツへ
ベルギーでの難民申請
一九八八年八月八日
入国拒否書
フルリ・メロギ刑務所
ブールゲ弁護士
アパトリード
取引
真相
判決無効
堂々巡り
待ち続ける日々
ベルギー大使からの電話
宣告
存在しない者
出生地
映画『ここから何処へ』
二〇〇四年二月二二日

著者等紹介

メヘラン,アルフレッド[メヘラン,アルフレッド][Mehran,Alfred]
イラン生まれ。本名メヘラン・カリミ・ナッセリー、別名サー・アルフレッド。パリ、シャルル・ド・ゴール空港第一ターミナルの出発ロビーに住みついて16年になる身分証明書を持たない無国籍者

ドンキン,アンドリュー[ドンキン,アンドリュー][Donkin,Andrew]
作家

最所篤子[サイショアツコ]
1970年生まれ。東京都立大学大学院にて近代イスラム史専攻。フリーランス翻訳者を経て英国リーズ大学大学院に留学、翻訳学修士号取得。帰国後は医療機器輸入会社にて文献等の翻訳に従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風花 kazahana

8
見てはいないが映画の「ターミナル」のような感じかと思っていたけれど 映画は空港で何年も足止めされたというシチュエーションだけが同じで この本の内容とはかけ離れたものだった。パリのシャルルドゴール空港に16年間住み着いたイラン出身の男。イランという国ならではの内情がなかなか理解しづらいし難民や在留資格や旅券問題は読んでいても手に負えない。しかし 私が感じるには終盤 人格も変化していっている印象。結局 彼はどうなったのだろうか。2023/06/03

いが栗坊主

2
読了。う~ん、なんともモヤモヤ感が残りました。日記と実際とうその供述、書き分けてるんだけど、年月日の移り変わりがめまぐるしいし読みづらい。たまに出てくる「忘れ物のアナウンス」は文章に何の意味があるんだろう。内容的には、せっかくベルギーで取れた移民登録で少しはそこで生活し、相談し、機を見てイギリスを目指せばよかったんだと思うけど。空港や刑務所、ホテルなど野宿術には少し興味あったけど。映画の方がいいみたいなんで観てみようかな。2013/12/14

ピオ

1
読むのに忍耐力が必要。無理して読む話ではない。2012/07/06

かめぴ

1
う~ん・・・映画の方が何十倍もいい。。と、断言できそう。これは、元々文章が下手なのか、それとも訳があんまりなのか。いずれにせよ・・う~ん。ただ、実際の話だからね、凄い人もいるもんだ、としみじみとは読みました。2010/10/09

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