出版社内容情報
なぜ、ヘミングウェイの描く妊婦は次々と死んでいくのか。数多くの傷病者を描くことでヘミングウェイは何を表現したかったのか。傷病に侵された登場人物たちは周縁的な描かれ方をされているものの、その陰画的存在はメイン・キャラクターを照射する極めて重要な役割を担っている。社会不安や権力への反発を投影する圧倒的な負の存在に着目しつつ、ヘミングウェイ・テクストの再読を試みる。
序 章
第1章 『日はまた昇る』における語り・視覚性・客体化
第2章 「キリマンジャロの雪」における腐敗・去勢・死
第3章 「神よ陽気に殿方を憩わしめたまえ」の切断された身体
第4章 「インディアン・キャンプ」における先住民妊婦の身体
第5章 『武器よさらば』における医学と権力
第6章 「アルプスの牧歌」における言説とセクシュアリティの構築
第7章 病んだ身体―「蝶々と戦車」における空間・身体・死者の魂
第8章 『エデンの園』における身体変容
結 論
目次
序章
第1章 『日はまた昇る』における語り・視覚性・客体化
第2章 「キリマンジャロの雪」における腐敗・去勢・死
第3章 「神よ陽気に殿方を憩わしめたまえ」の切断された身体
第4章 「インディアン・キャンプ」における先住民妊婦の身体―異人種間闘争の狭間に位置する体
第5章 『武器よさらば』における医学と権力
第6章 「アルプスの牧歌」における言説とセクシュアリティの構築
第7章 病んだ身体―「蝶々と戦車」における空間・身体・死者の魂
第8章 『エデンの園』における身体変容
結論
著者等紹介
古谷裕美[フルタニヒロミ]
関東学院大学専任講師。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程修了、博士(文学)(名古屋大学、2018年)。専門はアメリカ文学、ジェンダー・セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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