感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木貴博
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徳川・五島本源氏物語絵巻を、科学的分析に基づく調査とその成果の一つとしての復元模写も活用し、読み解いていく。源氏物語絵巻は他の源氏絵作品と比べ、独特の構図を採用していることが特徴的らしい。蓬生、柏木二など。そして人の表情等こそ型通りのものながら、植物や室内装飾等により人の心情等を表わそうとしているとのこと。例えば御法の源氏、紫の上、明石中宮の位置が心の距離を、東屋一の室内装飾が中君の心を表している、といったこと。柏木三と横笛の絵の対比という観点も面白い。今後源氏物語絵巻を新たな視点で見ることができる。2017/11/23
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