内容説明
社会問題、政治をアートにした現代芸術の巨匠、ヨーゼフ・ボイス。彼の作品解釈は見る者の精神構造を改革する。その不思議な造形力に受け継ぐべき課題を探る。
目次
第1章 「アウシュヴィッツは描けない」
第2章 ワーグナー、ニーチェ、そしてドイツ
第3章 ボイス神話
第4章 彫刻理論
第5章 社会彫刻
第6章 始原の光景
第7章 メシア論
第8章 「汝の傷を見せよ」
第9章 「パラッツォ・レガーレ」
著者等紹介
菅原教夫[スガワラノリオ]
1951年山形市生まれ。1975年東京大学法学部卒業。読売新聞東京本社文化部・美術担当記者を経て、現在同社文化部長
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
109
ボイス本で、一番最初に手に取った。社会彫刻という視点は、本書だけでは理解できず、図録を10冊拝見した。その後、4冊ボイス本を読んでから戻ってきた。3Dプリンタが実用化した今、彫刻家の真の活躍の場ができたと理解している。グランドピアノを素材とした作品は実物を拝見したい。2014/08/13
ルンブマ
1
ヨーゼフボイスがフェルトと脂肪を使い出す、みたいな原体験の神話化は、突然外部から啓示を受けたワケではなくて、漸次的に、なんとなく自分の世界の中で自分から近づいていっているのだなあ。2018/11/16
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