• ポイントキャンペーン

二流の人―官兵衛と秀吉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901622769
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

自他共に無類派と呼んで怪しまぬ坂口安吾が黒田官兵衛の実像をリアルに描く異色作!絶筆「真書太閤記」を併載!

著者等紹介

坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906年新潟県生まれ。父は新潟新聞社長で衆議院議員だった坂口仁一郎。戦時中は多くの作品が時局に合わないとして発禁になったりしたが、敗戦後「堕落論」を発表して一躍時代の寵児となる。人気作家になってからも税金不払いで差押さえを受けたり、暴れて留置場に入れられたりして世間を賑わした。1955年脳出血で急逝、享年49(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺

63
大河『軍師官兵衛』の頃の便乗編集本かと思うが、表題作の他に、安吾の絶筆のひとつ『真書 太閤記』が併録されている。時系列を考えて『太閤記』から読む。柿ピーでもポリポリやりながら読むのにふさわしい楽しい小説である。『狂人遺書』で秀吉の最期を書いた安吾は、太閤記を一体どこまで書くつもりだったのだろうかと考えた。そして『二流の人』。黒田官兵衛が主人公のようで、途中で存在が無くなる事もしばしば。これはこの小説の傷かも知れないが、秀吉と秀次のやり取り等、感動的でこの傷を補って余りある。音読したくなるリズムもある。2019/10/12

a子

11
黒田如水を中心に書かれている、ということは二流の人=如水だと思いこんで読んでいた。けど。途中、如水どこいった?と見失うことしばしば。なんとなくだけど、詰めの甘い秀吉が二流の人なんじゃ?という気がしてきた。韻を踏むようなリズミカルな文章で 数多の二流の人々から家康の唯一絶対の一流感が際立つ。とはいえ戦国時代の野心や命がけの知力戦も 坂口安吾の手にかかると、やっぱり熱量が低くどこか白けて滑稽。残るは清々しい虚しさばかり。。。2019/10/27

富士山やま

11
如水と家康の心とは裏腹なやりとりが凄い。天下取りのレベルで二流と言われる如水、ちょっとお気の毒。2016/10/08

ゆき

10
内容濃いです。2つの作品が入ってます。一つは黒田官兵衛が秀吉についてどんな働きをしたのかを書いていて、もう一つは信長と秀吉。この二流の人は誰かというと秀吉の事で、彼の後半の人生がとっても残念だから二流だって。確かに残念すぎる。千利休を濡れ衣で殺してから「ダレだよ殺したの」とか言ってみたり、朝鮮討伐とかもばかばかしくって目も当てられない。言うまでも無く二流。2014/06/22

taku

8
『二流の人』家康・秀吉のように天下人(一流)にはなれなかった人として、黒田如水の半生を滑稽に描いているのが新鮮。最後は家康から「さすが。でも、もういいだろ」と言われているようだ。朝鮮出兵のくだりを書いているところや、小西行長、直江山城守(兼続)の人物像もいい。切り口や人物描写がユニークな、異色の歴史小説として面白い。2015/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8024895
  • ご注意事項

最近チェックした商品