出版社内容情報
湯川秀樹の弟子でもある素粒子物理学の大家が、微分方程式をキーワードに、独立した講義で学ぶ解析学、物理数学の主要テーマを概観。
中西 襄[ナカニシ ノボル]
内容説明
本書は、素粒子物理を専門とし、物理、数学に卓越した著者が、微分方程式でどのようなことが論じられているかをコンパクトに描きます。高校の微積分学からぐっと広がる解析学の世界と、その物理的発想を合わせてお楽しみください。
目次
第1章 微積分学入門(初等関数のおさらい;関数とは何か;微分の定義 ほか)
第2章 微分方程式(微分方程式とは;1階微分方程式;高階微分方程式の解法 ほか)
第3章 微分演算子の解析学(演算子法;非整数階微分;非可換量を含む定数係数線形常微分方程式)
著者等紹介
中西襄[ナカニシノボル]
プリンストン高等研究所、ブルックヘブン国立研究所を経て、京都大学数理解析研究所教授、現在は京都大学名誉教授。専門は素粒子物理学。1973年度仁科記念賞、2010年度素粒子メダルを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2023/05/06
まえぞう
3
サイエンスパレットのシリーズは、私でもわかる易しいもののはずですが、今回は全くダメでした。ホント、難しくて、流し読みでざっと読み飛ばすのが精一杯でした。2016/12/23
Steppenwolf
2
Eただし本の内容を正しく理解していないことを許したとしての評価。これほど高度な内容を新書という形にしたことだけでもすごい。大学生のときに読もうとした学生向けの教科書より高度なことに触れられている。これは要再読、しかも計算をフォローしないと絶対ダメである。当然のことながら章末の演習問題はない。問題があっても解けないから同じかもしれぬが。本書執筆時に著者は80歳を越えられていると思う。私なんぞはただただ恥じ入るばかりである。2019/06/18
まつけん
1
新書ながら微分方程式に関する基礎知識から素粒子物理学についての数学までが凝縮されています。勉強しながら繰り返し読もうと思います。2019/10/24
こずえ
1
微分方程式をどうやって使うかについて書いた本なのだが、やや難解かもしれないので学部3年生以上向け