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室生寺(むろうじ)五重塔千二百年の生命(いのち)

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 14X20cm
  • 商品コード 9784396611231
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0095

出版社内容情報

平山郁夫画伯推薦
木が語りかける
古代建築 悠久の知恵

奈良に息づく古代の匠たちの知恵
「軒反り(のきぞり)」の壮麗さ、「垂木(たるき)」の美しさ、「檜皮葺(ひわだぶ)き」の幽寂…日本の美に彩られた
室生寺五重塔、唐招提寺宝蔵(とうしょうだいじほうぞう)、薬師寺東塔、法隆寺妻室、春日大社本社本殿、興福寺南円堂、海竜王寺経蔵…
室生寺五重塔「斗きょう」と「垂木」
U字型にかたどられた「斗きょう」は、柱と屋根をつなぐ重要な役目を果たし、その「気組み」こそが五重塔の強さと美しさを生んでいる。その上の黄色く丸い「地垂木」と、四角い「飛檐垂木」が、檜皮葺きの美しい屋根の「軒反り」を支えている。

日本の「木造建築」と古(いにしえ)の匠の知恵を知る
                     平山郁夫
室生寺五重塔は、私も若い頃からよく通った、それは可憐で美しい塔です。
室生の山並みに囲まれて、初夏の石楠花、冬の雪景色など、四季それぞれに違う美しさ見せてくれます。
そんな塔が平成十年の台風で無惨に壊れてしまいましたが、松田さんや多くの人の力で見事に修復されてよみがえりました。
日本の木造建築というのは、古代から営々と、匠や社寺を大切にする人々の心で、大事に修理されて現代まで伝わった、世界に誇る文化財です。
古の匠や先人たちの知恵、木造建築に対する思いの深さがしみじみと伝わってきて、次の世代へとこの貴重な文化財を伝えていくために今、何が大切なのかを、もう一度考えさせられる素晴らしい一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

barcelonalions

1
室生寺訪問のため読了。専門的な内容が多かったが作者の語り口が面白く楽しんで読めた。時間がもう少しあればゆっくり読みたかったなと思う。2018/01/08

くまきん

1
著者は文化財保存修理の技術者であり、直接木を切ったりして工事を行ういわゆる宮大工とは違い、修理する建物の調査を行い、どの様な修理をどの様な方法でするのか計画を立て図面を書き、宮大工に指示する仕事をして来た方である。その調査の段階で、小さな釘の跡、ノミの跡、部材の痕跡、寸法の食い違いなどを徹底的に調べ上げ、その立つが建てられて来てからの変遷の歴史を推理する部分が、非常に興味深く面白かった。現代のコンクリートで出来た建物は、古くなると全部潰して建て替える事を前提にしているが、昔の木造建築は傷んだ部分を取り替え2017/03/11

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