内容説明
いつの時代も子どもは遊んで学んで育つ!今は忘れられた戦前の風物詩を戦中派の英文学者が活写!世界恐慌から太平洋戦争に突き進む日本の激動時代に、ひとりの足の不自由な少年が周囲の慈愛と思いやりのもとで、たおやかに成長するプロセスを鮮やかに描いた、心あたたまる断章記。
目次
第1篇 霞立つ長き春日(石巻時代)(岩淵家の没落と「ちりめん泥鰌」;母・ゑなの周辺;満作・あだなは「西郷どん」;小猿も木から落ちる・股関節炎 ほか)
第2篇 雨晴れ雲晴れ気復晴るる(横浜時代)(中学生・満作と「打越が丘」;秀才・マーちゃんとハワイ放送;日々是好日・落語「芝浜」;自転車通学と生麦街道 ほか)
著者等紹介
西山良雄[ニシヤマヨシオ]
宮城県石巻市に生まれる(昭和2年2月27日)。石巻市立住吉尋常小学校五年終了。横浜市立下野谷小学校卒業。横浜市私立(旧制)浅野総合中学校卒業。(旧制)東北学院専門学校英文科卒業。(旧制)東北大学文学部英文学科卒業。「青葉文学賞」受賞(東北大学)。ペンシルヴェニア大学大学院言語学科留学。東北学院大学文学部教授・同中央図書館長・同文学部長・同大学院文学研究科長。同東北文化研究所長。十七世紀英文学会長・東北英文学会長。東北学院大学名誉教授・文学博士
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