わたしの戦後出版史

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901510653
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C1000

出版社内容情報

本当に過ぎ逝くままにしていいのでしょうか。
綺羅星のごとき作家・学者たちとの交流、驚くべき編集の極意、――戦後史を刻印する数多くの名著を手がけた「生涯現役編集者」が、現代の荒涼たる出版の世界を撃つ。貴重図版230点収録。

聞き書きのはじめに・・・鷲尾賢也

1 未来社入社まで

2 西谷能雄社長の「頑迷固陋」

3 花田清輝、品行方正の破れかぶれ

4 平野謙の芸術と実生活

5 難解王、埴谷雄高のボレロ的饒舌

6 敗戦前後―わたしの戦争体験

7 丸山眞男の超人的好奇心

8 権威嫌いの藤田省三の仕事

9 全身小説家、井上光晴の文学魂

10 上野英信、記録文学の精神

11 木下順二と山本安英の奇跡的な出会い

12 秋元松代の反響とわが演劇運動

13 竹林の隠者、富士正晴

14 野間宏の独特な精神の迂回路

15 人類生活者・溝上泰子の闘い

16 女性の人権と自立のために―もろさわようこ・山代巴・丸岡秀子

17 北朝鮮とのかかわりと金泰生

18 西郷信綱、廣末保、安東次男と民衆文化

19 宮本常一、そして出版の仲間たち

20 『秋田雨雀日記』と忘れえぬ演劇人たち

21 上原専祿の言葉と出版への思い

聞き書きをおえて・・・上野明雄

後記・・・松本昌次

◇鷲尾賢也「聞き書きのはじめに」より
・・・いままでの仕事を振り返るだけではなく、現在の出版界をどのように見るのか、
あるいは編集の仕事とは何か、まで語っていただいたのが本書である。
・・・本書によって、戦後という空間を動かしていた空気がわずかながらも見えてきた
ような気がする。なぜ多くの出版物に活気があったのか。生活が貧しくても、なぜいき
いきとした編集・出版が可能だったのか。
 数字に追いまくられている現在の出版状況、志を喪失しつつある編集者たち。このま
までいいはずがない。・・・編集者だけでなく、取次、書店などの出版関係者に、ぜひ
本書を手にとってもらい、出版再生のきっかけにしてほしい。・・・

◇上野明雄「聞き書きをおえて」より
 松本昌次さんのお名前を最初に知ったのは、大学三年生のときだから、いまから四十
五年も昔のことだ。・・・著者を愛し、愛する著者とだけ仕事をしてきた松本さんは、
贅沢な編集者だったのかもしれない。しかもその惚れ込み方は尋常ではないのだ。それ
が編集者の原点なのだということを、改めて教えられた時間でもあった。
・・・出版が長期低迷状況からの抜け道を模索している現在、出版という営為が何を目
差し何を構築していかなければならないかを、根底からとらえなおす鋭い提言が、松本
さんの体験から改めて照射されたように思われる。・・・

内容説明

綺羅星のごとき作家・学者たちとの交流、驚くべき編集の極意、―戦後史を刻印する数多くの名著を手がけた「生涯現役編集者」が、現代の荒涼たる出版の世界を撃つ。貴重図版230点収録。

目次

未来社入社まで
西谷能雄社長の「頑迷固陋」
花田清輝、品行方正の破れかぶれ
平野謙の芸術と実生活
難解王、埴谷雄高のボレロ的饒舌
敗戦前後―わたしの戦争体験
丸山眞男の超人的好奇心
権威嫌いの藤田省三の仕事
全身小説家、井上光晴の文学魂
上野英信、記録文学の精神
木下順二と山本安英の奇跡的な出会い
秋元松代の反響とわが演劇運動
竹林の隠者、富士正晴
野間宏の独特な精神の「迂廻路」
人類生活者・溝上泰子の闘い
女性の人権と自立のために―もろさわようこ・山代巴・丸岡秀子
北朝鮮とのかかわりと金泰生
西郷信綱、廣末保、安東次男と民衆文化
宮本常一、そして出版の仲間たち
『秋田雨雀日記』と忘れえぬ演劇人たち
上原専祿の言葉と出版への思い

著者等紹介

松本昌次[マツモトマサツグ]
1927年、東京に生まれる。1953年、未来社に入社。以後三十年間編集者として勤め、83年退社、影書房を創設し現在に至る。関わった著者に、花田清輝、埴谷雄高、丸山眞男、平野謙、野間宏、杉浦明平、木下順二、山本安英、富士正晴、島尾敏雄、吉本隆明、井上光晴、橋川文三、上野英信、溝上泰子、藤田省三、廣末保、安東次男、上原専祿など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

13
未来社→影書房の伝説的編集者の聞き書き。2020/04/22

koji

1
オーラルヒストリーとしては、御厨さんによる「後藤田正晴」が出色ですが、本書も「戦後知識人を余すところなく語る」著者の抜群の話術でぐいぐい引き込ませながら一気に読了しました。アフォリズム集としても傑作ですが、結びの木下順二の「人は未来を急ぎ過ぎる、あまりに多くの未決算の過去を残したまま」が心に残りました。朝日新聞が選んだ「ゼロ年代の50冊」の1冊ですが、大収穫でした。(以前別のペンネームで書いたものをkojiに移しました)。2010/11/15

koji2

0
オーラルヒストリーとしては、御厨さんによる「後藤田正晴」が出色ですが、本書も「戦後知識人を余すところなく語る」著者の抜群の話術でぐいぐい引き込ませながら一気に読了しました。アフォリズム集としても傑作ですが、結びの木下順二の「人は未来を急ぎ過ぎる、あまりに多くの未決算の過去を残したまま」が心に残りました。朝日新聞が選んだ「ゼロ年代の50冊」の1冊ですが、大収穫でした。2010/11/15

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