内容説明
豊かな森林資源が成熟期に入りつつある日本列島の森林管理とは、人間社会と森林生態系の相互作用である。言い換えれば、森との永遠の会話が、美しく生産力豊かな森を作り上げる。素材産業からエネルギーまで、「木材復権の世紀」と言われる21世紀の大きな成長余力を持った産業である日本林業。その復活の道筋を、100年以上に及ぶ長いスパンでの需要変化に柔軟に対応できる育林・出材の仕組みから明快に示す。
目次
序章 日本林業の心理と行動
第1章 森と木の文明史的意義
第2章 日本林業の基本問題と基本対策
第3章 ドイツ近代林業前史
第4章 ドイツ近代林業の個性
第5章 林業人はいかにして育てられるか
第6章 森へ行こうよ
終章 日本林業で実践されていたドイツロマン主義林業
著者等紹介
村尾行一[ムラオコウイチ]
1934年、旧関東州大連市に生まれる。東京大学農学部卒業、同大学院農学系研究科博士課程修了、農学博士、ミュンヘン大学経済学部留学。国有林・林業経営研究所研究員、京都大学農学部助手、東京大学農学部助手、ミュンヘン大学林学部客員講師、愛媛大学農学部教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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