出版社内容情報
いのちって何だ! 森岡<生命学>の冒険、決定版入門書。
終末期医療、遺伝子操作からひきこもり、無痛文明論まで、自分を棚上げにすることなく「いのち」の問題を探求する。旧来の学問の枠組みを打ち破る森岡正博の魅力が全開する、本物の「知の教科書」。
いのちのとらえ方
「条件付の愛」をどう考えるか
共感的管理からの脱出
無痛化する社会のゆくえ
無痛文明と「ひきこもり」
生命学はなぜ必要か
「死者」のいのちとの対話
「無力化」と戦うために
自分と向きあう「いのち」の思想
内容説明
いのちって何だ!終末期医療、遺伝子操作からひきこもり、無痛文明論まで、自分を棚上げにすることなく「いのち」の問題を探求する。森岡〈生命学〉の冒険、決定版入門書。
目次
いのちのとらえ方
「条件付きの愛」をどう考えるか
共感的管理からの脱出
無痛化する社会のゆくえ
無痛文明と「ひきこもり」
生命学はなぜ必要か
「死者」のいのちとの対話
「無力化」と戦うために
自分と向きあう「いのち」の思想
著者等紹介
森岡正博[モリオカマサヒロ]
1958年生まれ。1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得(倫理学)。大阪府立大学人間社会学部教授。研究テーマは、生命学・哲学・科学論。従来の客観的な学問の枠組を超えて、自らを棚上げすることなく果敢かつオリジナルな思索を展開、人文学の領域を大きく押し広げる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中はにわ
3
会社でもらった本。講演録。考えるヒントがたくさん詰まっている。生きる意味、自己肯定などについて。2018/01/06
ちくわ
3
著者の提言する生命学とは、目の前の出来事を評論家的にとらえるのではなく、自分自身の体験として捉え生きる実践的な学問となろうか。最近、SNS等を見ていると、ニュースに対する感想がいかにも評論家的でドヤァな感じのものが目に付く。ニュースの当事者の心境に寄り添うというよりは、ニュースに対する意見に酔っている印象を受ける。もちろん、それはそれで良いのだが、本当にそれだけで良いのか。自分自身を安全圏に置くことが豊かに生きることなのか。社会との接点に影響を与えることこそが充実感につながるのでは。生きるとは。2017/06/13
メルセ・ひすい
2
蔵書 既読書2009/01/01
ベビーヨーダ
1
脳死の状況下では、遺族は、愛しい人の死(「二人称の死」)において、間身体性による本能的な認知を持ちます。一方で、遺族は、医師からの死亡宣告という現実(「三人称の死」)にも迫られるというアンビバレンスな心情になると考えられ、これは救急医のような、第三者によって解決できるものではありません。 できるのは間身体性の中で故人との会話を時間をかけて遺族に噛み締め、温かい遺体の前で、お別れを言っていただけるまで待つこと 2021/07/04
hiratax
1
(20060404)この頃、森岡正博の本は熱心に読んでいた。「無痛文明論」も2年ほど前に読んでいる。切実な人。ついでイケメンである。しかし現代思想のわけわかんない感じに寄らないのがいい。2006/04/04