内容説明
「ガラ紡機」は、明治時代、長野県の人―臥雲辰致によって発明された。この“紡ぐ”アイデアの、独創的な紡績機械「ガラ紡機」は、長野県・愛知県を中心に各地に広まり、日本の近代産業発展の一助となった。西洋式紡績機械の発達と共に衰退したが、今また地球と人に優しい“和布”として注目されている。
目次
第1章 臥雲辰致の名前と記念碑(不思議な名前;記念碑の意味)
第2章 ガラ紡機の特徴(優れた発明;ガラ紡工場を訪ねて;保存されているガラ紡機)
第3章 臥雲辰致・発明家への道(若き日の臥雲辰致;発明家へ再出発;内国勧業博覧会に出品して;窮迫・失敗を超えて発明)
第4章 ガラ紡の推移
著者等紹介
北野進[キタノススム]
昭和5(1930)年長野県に生まれる。旧制・長野県立屋代中学校(現・屋代高校)を経て、昭和26(1951)年東京工業専門学校(現・千葉大学工学部)機械科卒業。昭和33年以来、長野県の高校に勤務、池田工業高校長を経て岩村田高校長を最後に平成3年3月末退職、長年の研究と著述を継続。技術史研究家、赤十字史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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