内容説明
母として、女として、詩人として昭和を生きぬいたヒューマニスト作家竹内てるよの珠玉の詩文集。
目次
ひとりの時
もくせい
柴栗
姉妹のうた
泣くんじゃない
馬
頬
くりやの歌
坊やよお前を生かすために
待望〔ほか〕
著者等紹介
竹内てるよ[タケウチテルヨ]
本名、竹内照代。1904年12月21日、札幌市生まれ。幼くして実母と生き別れ、判事をつとめる祖父のもとで育つ。10歳の頃、祖父母らと上京。日本高等女学校を肺結核の療養のため中退。婦人雑誌の記者を3年ほどつとめ、20歳で結婚するが、肺結核から脊椎カリエスを発症し、主婦生活がままならず25歳で離婚。人生の再出発を詩人として生きるよう決意する。処女出版『叛く』を、草野心平による謄写版で銅鑼社より1929年に発行後、数々の詩集、随筆集、自伝的小説、童話などを発表した。離婚の際生き別れた最愛の息子と、四半世後の50歳にして劇的再会を果たすも、ほどなく息子は病没。生涯を通じ、幾度か死線をさまようほどの闘病と貧しい暮らしに苦楽を噛みしめつつ、東京、長野、山梨、新潟と療養生活を転々としながら詩作に励む。その詩風は清廉にして、一女性としての平凡な暮らしをつぶさに見つめ、花々や自然を深く愛した。2001年2月4日、新潟市にて逝去
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