ママ、パパおしえて!―パパにはオッパイはないの?赤ちゃんはどこからくるの?

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  • サイズ A5判/ページ数 106p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784901330688
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0077

出版社内容情報

 子どもは聞きたがりやさん、知りたがりやさん。「赤ちゃんはどこから生まれるの?」「赤ちゃんはどうしたらできるの?」「女の子のアソコはなんて言うの?」など、親や大人が答えにくい、でも子どもは知りたくてたまらない〈からだ・性〉についての質問に、あわてず、逃げず、怒らずに答えるための本。〈からだ・性〉について、幼児期から、すこやかでナチュラルなイメージを育てることができます。
 また、「オチンチンをさわる息子が気になります」「テレビを見ているとき、ベッドシーンが出てきたら」など、〈こんなときはどうしたらよいの?〉という親の相談にも具体的にアドバイス。
 〈からだ・性〉についてのイメージがさわやかに、豊かに、深くなり、親子の信頼関係づくりにもとても役立つ本です。
 

はじめに

Chapter1 子どもからのプレゼントです
 ① 子どもは好奇心のかたまり
 ② からだっていいね、おもしろいね、すごいね
 ③ 心をやわらかく、懐を深く
 ④ あわてない、逃げない、怒らない……
 ⑤ 答えられないことがあっても大丈夫です!
 ⑥ いいことがたくさんあります

Chapter2 聞きたい! 知りたい!
 Q1 わたしには、どうしてオチンチンがないの?
 Q2 男の子のは〈チンチン〉とか〈オチンチン〉って言うけど、女の子のはなんて言うの?
 Q3 ママにはオッパイがあるのに、どうしてパパにはないの?
 Q4 赤ちゃんは、どこから生まれるの?
 Q5 赤ちゃんは、どうやって生まれるの?
 Q6 わたしは、どうしてパパに似ているの? 
 Q7 ぼくは、赤ちゃんを産めないの?
 Q8 ミドリちゃんのところは、どうして子どもが一人なの?
 Q9 シンちゃんのところは、パパがいないけど、赤ちゃんは結婚していなくてもできるの?
 Q10 オチンチンは、どうして立つの?
 Q11 ママの〈オマタ〉には、どうして毛が生えているの?
 Q12 トイレは、どうして男と女に分かれているの?
 Q13 〈セックス〉ってなあに?

 【コラム】性意識の発達のおおよその流れ―①
 【コラム】性意識の発達のおおよその流れ―②
 【コラム】性意識の発達のおおよその流れ―③
 【コラム】性意識の発達のおおよその流れ―④
 【コラム】性意識の発達のおおよその流れ―⑤

Chapter3 こんなときはどうしたらよいでしょう?
 Q1 オチンチンをさわる息子が気になります。
 Q2 子どもが「お医者さんごっこ」をしていました。大事なところを傷つけたりしないか心配です。
 Q3 兄妹がお風呂あがりにからだの違いを見比べていました。
 Q4 子どもがテレビを見ているとき、ベッドシーンが出てきたら?
 Q5 入浴中に生理の出血があり、子どもに心配させてしまいました。「大丈夫」と答えたのですが。
 Q6 サニタリーボックスに興味をもったらしく、「あれ、なあに?」と聞かれました。
 Q7 セックスしているところを見られ、頭が真っ白に。「あっちへ行きなさい!」と怒ってしまいました。
 Q8 まだ〈性〉に関係したことを聞かれたことがありません。あえて教えなくてもよいでしょうか。
 Q9 包茎は小さいうちに治療したほうがよいのでしょうか。
 Q10 〈ジェンダー・フリー〉って、「男女の性差をなくしていくこと」と聞いたのですが、本当すか。

おわりに


 〈性〉を語ること――それは、長い間「はしたないこと」ととしてタブー視されてきました。「性は自然に覚えるもの」「わざわざ寝た子を起こすことはない」といった考え方は、いまもなお幅をきかせています。
 一方、子どもには見せたくないセックスやポルノ情報があふれかえっています。こうした情報から、子どもたちを隔離しておくことは無理でしょう。
 「性の話はしたくない」と親や大人が尻込みをしているうちに、子どもたちは、ポルノ情報のシャワーを浴びながら成長していきます。
 本来、〈からだ・性〉は、自分が生きていくうえでのベースであり、存在証明です。そして、他者とかかわる根源的な力です。誕生から人生を終える瞬間まで、〈性〉はまさに一生をとおしてつづく人生のテーマです。
 いつの世も、子どもは聞きたがりやさん、知りたがりやさん。〈からだ・性〉についての子どもの疑問や質問に、お母さんやお父さん、大人が明るく、さわやかに話してあげられれば、子どもは〈性〉に対して、ナチュラルなイメージをもつことができます。
 〈性〉は、人格を形成する一つの大きな柱です。幼児期から〈からだ・性〉とのスムーズな、安心感を得られる出会いがあると、思春期のからだの変化にも、不安や嫌悪感や拒絶観をもつことが少なくなります。
 人はだれしも、〈この世に生まれたい〉と思って誕生したわけではありません。女/男の性も同じです。女に生まれたい、男に生まれたいと思ったわけではないのに、気がついたら女として、男として生きています。まさに、〈I was born.〉の受身形で生まれ、人生のスタートを切るのです。これが〈第一の誕生〉で、「存在するために」生まれてきます。
 そして思春期には、二次性徴によって心とからだが成長し、ルソーの言う〈第二の誕生〉を迎えます。自分の中に〈もう一人の自分=私を思考する私=自我〉が生まれ、人間らしく、自分らしく生きるための存在へと成長します。同時に、性にめざめ、〈性的な存在〉としても生きるようになります。
 その思春期以降のことも視野に入れた、子どもとのかかわりでは、次のことをおさえていただければと思います。
①お互いに自分のからだの主人公になるために、自分と相手の〈からだと性〉を科学的に正しく理解する。〈科学〉
②性や性器はプライバシーであり、人権と結びつけて考える。〈人権〉
③性は、トータルな人間としての自立に深いかかわりがあり、性的な行動は子どもが自分で選択していくものなので、性的自己決定の力をつけ、自分の性行動に責任をもつ主体性を育てる。〈自立〉
④男と女はいっしょによい関係をつくっていく存在である。〈共生〉
 これらのことを、お母さん、お父さんが意識されて、ご自身の問題としても深めつづけていただければ、ふと子どもに問われたときや、何か問題が起こったときにも、より適切な対応ができるのではないでしょうか。
 〈性〉は実に深く、広く、楽しいテーマです。この本が、わが子の疑問に答える形で、〈性〉を語れる親になるうえでの参考になれば、うれしいかぎりです。

 親、保育園・幼稚園の先生、小学校の先生におすすめ! さわやかなイラストレーション多数とカラー刷で好評!

内容説明

ドキッとするような答えにくいことを聞かれたら…?子どもの「?」は親へのプレゼント!あわてず、ごまかさず、怒らずに答えるためのヒントがいっぱい。

目次

1 子どもからのプレゼントです(子どもは好奇心のかたまり;からだっていいね、おもしろいね、すごいね;心をやわらかく、懐を深く ほか)
2 聞きたい!知りたい!(わたしには、どうしてオチンチンがないの?;男の子のは「チンチン」とか、「オチンチン」って言うけど、女の子のはなんて言うの?;ママにはオッパイがあるのに、どうしてパパにはないの? ほか)
3 こんなときはどうしたらよいでしょう?(オチンチンをさわる息子が気になります。;子どもが「お医者さんごっこ」をしていました。大事なところを傷つけたりしないか心配です。;兄妹がお風呂あがりに、からだの違いを見比べていました。 ほか)

著者等紹介

高柳美知子[タカヤナギミチコ]
東京生まれ。早稲田大学卒業。中学・高校教師、NHK学園生涯学習講座「人間と性」専任講師を経て、現在、“人間と性”教育研究所所長、東京総合教育センター教育相談員として、本の執筆や講演で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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