内容説明
タイ社会とはいったいどんな社会なのか?「柔」らかくて「剛」い、「剛」くて「柔」らかい「剛・柔社会」。21世紀のタイ政治社会を読み解く論理を解説。
目次
はじめに―「社会(サンコム)」という言葉
第1章 地域社会からの出発―東北タイの一村落
第2章 歴史―国家形成
第3章 政治・経済
第4章 言語・文化
第5章 剛・柔社会
おわりに―再び東北タイから
著者等紹介
赤木攻[アカギオサム]
大阪外国語大学名誉教授。1944年岡山県生まれ。1967年大阪外国語大学卒業後、タイ国チュラーロンコーン大学文学部に学ぶ。1969年大阪外国語大学に奉職、1999年同大学学長、2004年4月から現職。専門は東南アジア地域研究、タイ政治・社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Degawa
0
タイの政治文化で謎だったところ、離合集散の激しさ、忠誠心のなさ、適当さ、融通無碍さなどがタイの文化とも絡めて説明されていておもしろかった。近代化とともにタイの政治文化も成熟していくと筆者は20年前に予想しているが、それは当たっていないようだ。 2014/06/05
なにしな
0
最初に筆者の主張するタイ社会を見やすくするための理論「『剛』と『柔』」が紹介され、これに当てはめてタイの教育、経済、政治、人間関係、言語、国教等を見ていくという内容。未読だが日本論で言うところの『菊と刀』のようなものか。 人間関係について実体験に当てはまる内容もいくつかあった。ここでは「タイ人一般」の性格が述べられるが、読者にはそれと個々人を明確に区別することが求められると思う。2018/11/14