内容説明
極小未熟児、先天性腹壁破裂として生まれた直後の手術のストレスから脳障害となり、文字盤によって母と会話する流奈くんからのメッセージ。
著者等紹介
日木流奈[ヒキルナ]
1990年横浜生まれ。極小未熟児、先天性腹壁破裂として生まれた直後の手術のストレスから脳障害となる。92年、ドーマン法のプログラム開始。94年、グレン・ドーマン博士の人間能力開発研究所の診察を受ける。95年、文字盤によるコミュニケーションが可能となる。当初は、文字を指差す流奈くんに、それを解読するお母様と、一文の会話に一日がかりのこともあったが、いまでは熟練のワープロ入力者のようにふたりの会話は上達した。以来、両親の愛に支えられ文字盤を指し示すことで多くのメッセージを発信している
葉祥明[ヨウショウメイ]
1946年熊本市生まれ。90年、『風とひょう』で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。91年、北鎌倉に「葉祥明美術館」を開館。95年、旧ユーゴの子ども達とのジョイント展(難民を助ける会主催)を開催。96年、難民を助ける会の地雷撤去キャンペーンに参加。『サニーのお願い地雷ではなく花をください』を描く。画家としての感性でとらえた世の中に必要なメッセージを、絵本をはじめ、様々な活動に表現することで活躍中
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感想・レビュー
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やすらぎ
180
日木流奈さんの詩と葉祥明さんの絵が、月の雫をぬぐい去って、凍てつく夜を温めていく。世の中って失敗だらけなのに、失敗は本当に恥ずかしいことなのかな。誰にでもできないことはあるんだ。できていてもいずれ思うようにできなくなるときがくるんだ。でも今できないことが一番辛かったりする。心配したらきりがないし、不安は膨らむばかりだけど、そんな時はいつも夜空を見上げている。三日月からこぼれた光が大丈夫だよって瞬いてくれる。しゃぼん玉のように小さな星は輝いては消えていく、その儚さを言葉にのせて伝えられる幸せを改めて感じる。2023/12/12
ホレイシア
4
初期の、ただただほんわかしていた色使いの作品よりも、こういう方が断然好きだ。基本的にメッセージ性のあるものは好きではないのだが、本書は「あお」がとてもきれいで気に入っている。2010/05/02
峰岸トモ
0
受け入れること、受け入れられないこと。当たり前。情報の質を重視すること。
桑原 大樹
0
流奈君のメッセージを絵に載せて発信している本。人はすべてを受け入れられて育つと、どんな状況でも幸せでいられる。親が自分を受け入れていないことにより、大なり小なりその子を受け入れられないことを咎め、その価値観が家系で引き継がれていく。その流れを自分の代で断ち切るためには、気づき、自分を愛することから始めるとよいと気づかされた。2021/08/02
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