出版社内容情報
眠れない現代人に「眠る力」を回復させる一冊です。
安眠を妨害しているのは、身体をリラックスさせない「しこり」や、呼吸を浅くさせている「固まり」です。これらは、血液の循環や水分の循環、さらに熱の循環、気の循環など、身体のあらゆる循環の衰えからはじまります。
不眠に悩む人は、主に身体の4カ所にこの「悪固まり(ワルガタマリ)」を持っています。〈胸〉〈背筋〉〈後頭部〉〈内もも〉の4カ所です。眠ろうとしても、身体の力が抜けない、下半身がだるいなどというのはそのせいです。
本書で紹介する戸嶋式「ボール体操」は、戸嶋正喜先生が自発功の施療から考案した、循環機能を回復させる独創的な運動です。サッカーボールかバスケット用などの、大き目のボールがひとつあれば、どこででも一人でできます。
ボールを使って4カ所の「悪固まり」をほぐし、徹底してつぶします。その方法を段階を追って分かりやすく解説しました。
巻末には、オマケもあります。ボールでダイエット。冷え太りを解消して小尻になる! です。
はじめに どうしても眠れないあなたへ
1章 眠れないあなたはエビになる
仰向けで眠れないあなたへ
ちょっとヘンですよ
あなたの胸は、とても窮屈です
リラックスできないワケ
アゴを動かしたらオッパイが動く!
あなたの身体は「スルメ」状態です
2章 不眠を癒す4つのポイント
子どもだって不眠になる
不眠は病気のはじまりです
「不眠の常識」のウソ
反りかえってイビキをかく女性
身体が大反乱をおこしている
ボールというアイデア
不眠の「癒しポイント」は4つ
3章 ボールと仲よくなる方法
思いついたらボールに乗ろう
どんなボールを選んだらいい?
ステップ1 胸を軽く開こう
①〈腰〉…ボールに寄りかかる
②〈背中〉…ボールに寄りかかる
ステップ2 首筋をほぐそう
〈後頭部〉…ボールに乗せる
ステップ3 下半身のだるさを取ろう
ステップ7 背筋のしこりをグリグリつぶそう
①〈首筋〉…ボールに乗って荒療治
②〈背筋〉…初めて小さなボールを使う
まとめ 不眠を癒す「ボール体操」全パターン
おまけ1 どこでもできる「数字体操」
ボール(球体)の内側に数字を描くイメージで
おまけ2 ボールに乗ってダイエット
冷え太りを解消して「小尻」になる!
あとがきにかえて 胸襟を開くということ
はじめに どうしても眠れないあなたへ
ひと晩でもいいから、満足のいく、やすらかな眠りがほしい!
心のどこかでそう感じているのは、あなただけではありません。日本人のふたりに一人が、大なり小なり不眠に悩んでいるというのだから無理もありません。
なぜ、私たちは、そこまで睡眠をさまたげられているのでしょうか。
ストレスが多いから……。
だれもがそう考えます。お医者さんもそうでない人も、大部分の人がそう思っています。
ストレスって、そんなに悪者なのだろうか?
ときどきそんな疑問がわいてきます。いつの時代だってストレスはありました。
明日のご飯が食べられるかどうかわからない時代がありました。明日は戦争で死ぬかもしれないという時代もありました。
身近な人の病気や死は、いつの時代でも大きなストレスだったでしょう。
また、どんな時代でも、自分以外の人間とスムーズなコミュニケーションをとるのは、そんなに簡単ではなかったはずです。
心のストレスは、昔から変わることなく、私たちの隣にあるといってもいいのではないでしょうか。
人間はそんなストレスに勝ったり負けたりしながら、それなりな瞬間的なあいだに、人間がこれまで味わったことがない変化にさらされています。あなたの身体が対応できるはずがありません。なんといっても人間は、地球環境のゆるやかな変化に、何世代もかけて順応してきたのですから。
私たちの身体が受けているストレスは、これまでの人類が経験したことがないものです。それに、あなたの身体が参っている。いまや、不眠は小さな子どもにまでおよんでいます。
長年、気功に携わってきて、明らかなことがあります。
不眠を訴える人に共通しているのは、身体のきまったところに「固まり」を持っていることです。
私が身体の「固まり」を指摘するとき、その「固まり」とは、あらゆる循環が停滞することによって、血管や筋肉、皮膚が収縮し、関節や骨格をゆがめて「悪固まり」した状態をいいます。あらゆる循環とは、血液や水分、熱、気などすべての「めぐり」です。これらが停滞して新陳代謝がほとんどおこなわれない状態です。
不眠に悩んでいるあなたは、身体の4カ所にこの「固まり」をもっています。〈胸〉と〈背筋〉〈後頭部〉〈内もも〉です。
この「固まり」が、身体の力を抜くことをさまたげています。つまり、身体のリラ
この「ボール体操」をひと言でいうと背中でボールに乗ったり、お尻でボールに座ります。そして身体の下でボールを転がします。一度でもいいから、ボールに乗ってみてください。ちょっとした驚きです。自分の身体のこんなところに”しこり”が……。ボールを転がすとゴリゴリ音がします。身体にわるくないかって? 自分の体重以上の負担は一切かからないから安心です。それに、ちょっとボールに乗っただけで身体がぽかぽかしてきます。血液の流れが明らかに変わる! 不眠の最大ポイントは窮屈にこり固まった胸です。ボール体操で胸を開き、圧迫されている内臓を開放し、肺を大きく開いて呼吸を深くする。不眠ではない私は、さらによく眠れてます。
内容説明
あなたの眠りをさまたげるこり固まった4つのしこり。まるいボールが鋭くえぐる。
目次
1章 眠れないあなたはエビになる
2章 不眠を癒す4つのポイント
3章 ボールと仲よくなる方法
4章 思いきって、ボールに乗る!
5章 ボールがくれる“痛み”は宝もの
まとめ 不眠を癒す「ボール体操」全パターン
おまけ1 どこでもできる「数字体操」
おまけ2 ボールに乗ってダイエット
著者等紹介
戸嶋正喜[トシママサキ]
戸嶋気功研究所主宰。1943年、千葉県生まれ。24歳でベーチェット病を発病、手術を繰り返し受けるが26歳で左眼失明、右目弱視。83年頃から「気」の研究に専心する。自身の「気」を発する能力に開眼し、「自発功」による施療術を習得。88年、気功治療院を開業、さらに92年、戸嶋気功研究所を設立する。この間、「自発功」が注目を浴び、数多くマスコミ報道される
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