内容説明
ドラゴンの心を持つ勇敢な王子、ピーター。魔法の水晶を持つ邪悪な魔術師、フラッグ。正義と勇気をかけた闘いが、いまはじまる!スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー!闇の中に隠された真実。すべてはドラゴンが知っている。
著者等紹介
キング,スティーヴン[King,Stephen]
1947年アメリカ合衆国メイン州ポートランド生まれ。デビュー作『キャリー』以来30年間、世界中の読者を魅了しつづけているベストセラー作家。最近の作品には、『ライディング・ザ・ブレット』(小社)、『ザ・スタンド』(文芸春秋)、『骨の袋』(新潮社)および『グリーン・マイル』(新潮文庫)など。また、O・ヘンリー賞をはじめ文学賞の選考委員もつとめている。おなじく小説家である妻、タビサ・キングとともにメイン州バンゴア在住
雨沢泰[アメザワヤスシ]
1953年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。翻訳家。『白の闇』ジョゼ・サラマーゴ(NHK出版)、『神の狩人』グレッグ・アイルズ(講談社文庫)、『タイムマシン』H・G・ウェルズ(偕成社)など訳書多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
31
自分の娘に読ませるために作ったとのこと。個人的には「ダーク・タワー」シリーズを読みたいがためにとりあえず借りた次第(世界観一緒らしい)。確かにスタイルは児童書めいているが、毒ッ気もある。出来のいい兄王子と少々出来の悪い弟の王子。まぁ、弟としては、憧れでもあり、目の上のたんこぶな兄貴。だからこそそこに悪が付け入ってくるわけですが…。まぁ、ここまで読んでも大体の人は「テンプレ過ぎる!」って感じなんですが、このテンプレ感を良いと取るか微妙と取るか。勿論、苦難の兄ピーターは上巻で追い詰められるが…。逆転劇に期待。2018/02/23
星落秋風五丈原
29
デレインという王国に生まれた2人の王子、ピーターとトマス。ローランド王を毒殺した魔術師フラッグは弟をそそのかし利発で誰からも愛される兄を殺人者に仕立て針の塔に閉じ込めてしまう。ピーターは愛と勇気を持って魔術師に立ち向かう。キングが愛娘にささげるファンタジー。2001/05/28
ぎん
18
月イチキング。キングが娘・ナオミのために書いた作品。以前読んだときはあまり印象に残らなかったが、今回読んでみて、ローティーン向けのファンタジーなのにのっけから下ネタが出てきて驚いた。人生の教訓めいた文章が散見されるが、説教臭くならないように娘に教えを説こうと腐心したのだろうなと想像してしまった。 児童書とはいえ、キングらしさが色濃く出ていて面白い。2016/09/01
**くま**
12
まだ上巻しか読んでません。キングが自身の12歳の娘のために書いた児童書ファンタジー! キングって基本ホラーで10代にも受けそうな作品が多いのに、結構な割合でエログロきつかったり下品な言葉多いしで、やっぱ子供は無理、と思うことが多い。この児童書ならひょっとして?と思ったけど、どうなんだろ、これ。子供が読むのは厳しいかも。難しい表現があるし、なにより「これはちょっと初めての性教育としてもおかしいだろ」的なとこがある。中学生ならギリギリ読めるかな? 意外に大人が読んで楽しめると思う、キング色100%で面白い!2014/08/18
とも
9
上巻。キング御大のファンタジー。のっけから下ネタ満載。娘のために書いたそうだが大丈夫なのかな。2024/12/04