内容説明
「贈与論」のモースは、筋金入りの社会主義者、消費協同組合運動に精力を傾けた社会活動家でもあった。複雑な「贈与論」テクストとモースの全体像をその行論から読み解き、中庸をゆく“混ざりあいの倫理”にモース思想の核心を見出す、第一人者による創造的マルセル・モース論。人類史のあり方を問う。
目次
第1部 外から読む「贈与論」(社会・モース・社会主義;モース、ポリシェヴィズムと対峙する;モース、暴力にあらがう;「贈与論」の間テクスト的構成)
第2部 内から読む「贈与論」(贈与・交換・聖物;物の霊;「贈与論」における“混ざりあい”;“混ざりあい”の倫理へ)
著者等紹介
森山工[モリヤマタクミ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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