内容説明
“永遠の少年少女”のための妖しい童話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
23
★★★★+ 表題作はどこか翳りのある少年が、日常の地続きにふとはまってしまう幻想的な物語だった。ある日突然少年の元に、一人の少女が借金の形で三日間、奉公すべく「妹」となりにやって来る。今で言う「萌え」の感覚の走りだろうか。よくわからん。よくわからんけど、この作品はいい意味でとても安っぽくて陰気で昔の自主制作の映画みたいで、とても面白かった。少年達が踏み入る幻想って、つまりは迷路だと思う。そこに自分を配置して空想し、ぐるぐる廻ってわざと迷い、駄々こねて自らは抜け出そうともしない迷路。そんなことを思った。2009/09/25
nstnykk9814
9
パートナーの母親の知人が挿し絵を描いたという本。唐十郎って芝居以外にこんな物も書いてたのかという感想しか浮かばないが、とりあえず読了。2015/11/01
たろ
0
昔、NHKのドラマで観て、ビデオで何回も観直すほど心に残っていた作品。 原作はドラマとは違って「子ども」の話しだったけれど…。2014/11/05
netakiri nekotaro
0
現実なんかにうつつをぬかしている場合ではありません。したような、しないような、そんな夢の中での約束を果たすために、怨霊たち、因果者たち、異類たちの棲む原っぱのあばら屋に向って、いますぐ飛んでゆかねばなりません。たとえこの身が異類になったとしてもです。2014/02/04