出版社内容情報
自閉症スペクトラム・ADHDなど対人関係や社会性に弱さを持つ子の、ソーシャルスキル獲得を目的とした絵カードです。
『ソーシャルスキルトレーニング絵カード 幼年版4』は、ある場面での二通りの言動とそれらへの反応を対比させ、言葉や行動次第で、相手の反応は変わる事を知らせた上で、「こんなとき」には「こうするよりは」「こうしてみてはどうだろう?」と提案する形を取っています。
絵カードには、不適切な言動に対して怒ったり泣いたりする反応だけではなく、毅然とした反応も混ぜました。
日常場面において、不適切な言動が不適切な反応を呼び起す場合もありますが、そうではない場面も少なからずあります。
すぐそばにいる子の巧みなソーシャルスキルやコミュニケーションスキルに気づかせることも、目的としています。
弊社で別売の音声ペン(アクトボイスペン)で、絵カードの吹き出しをタッチすると音声を再生します。自作用シールで指導児の音声を録音・再生も可能です。※Ver.5?対応
(1)遊んでいる友だちの輪に加わりたい時は「いれて」と声をかける。
(2)「いれて」と言ってきた友だちには、すぐに「いいよ」「まって」などの返事をする。
(3)ぶつかった時などには、けががないか確かめ合い、次には気を付けるようにする。
(4)自分のためにしてくれたことに「ありがとう」とお礼を言う。
(5)友だちが使っている物を使いたいときは「かして」と言う。
(6)「かして」と言っても、すぐにはかしてもらえない時は「あとで かしてね」と言ってみる。
(7)「かして」と言われたとき、まだ使いたければ「あとで」と言い、あとでかしてあげる。
(8)使っているものを無理やり取られたときには「かえして」と言う。
(9)一緒に遊ぶときは、どのようにするか相手と相談する。
(10)「ばか」など、相手を傷つける言葉は使わないで、どうしてほしかったかの気持ちを伝える。
(11)何をするべきかを教えてもらった時は、相手の意図を確かめ、受け入れるべきことは受け入れる。
(12)してはいけないことを教えてもらった時は、相手の意見を聞き、受け入れるべきことは受け入れる。
(13)大事なものにさわられたくない時は、その理由とどうしてほしいかを相手にわかるように伝える。
(14)大事なものを壊されたくない時は、その理由とどうしてほしいかを相手にわかるように伝える。
(15)片付けの時など、自分にとって大事なルールがあるのなら、それを相手に伝えてみる。
ことばと発達の学習室M[コトバトハッタツノガクシュウシツエム]