出版社内容情報
ISI 社を創立したガーフィールド氏の仕事を中心に手際よく科学計量学を解説している。
●ラディカルな知の問い直し
ダイナミックな全体像の捉え直しは、それまでの知の方法論をラディカルに問い直すことでもある。それを支えているのが、コンピューティングの発達を背景にした方法論だ。数値を用いたヴァーチャルで抽象的に見える議論も、これまでの学問の基底を新たに編み直し、新たな価値を見つけだそうとする革新的な試みが推進されつつある。
近代科学は対象を冷ややかに見つめ、解剖するように分割する方法で自らの知に取り込む作業を長く試みてきた。これらの「科学的方法」は、細部にむかって洗練され、研ぎ澄まされて、社会の機械的な発展を促してきた。
しかし、自然や生命、社会のふるまいは、そのような断片化・細分化した「知識」の単なる集合では捉えがたいことが判明しつつある。
最先端の知が「複雑系」「カオス」「システム」「ファジー」「情報幾何学」といった「全体と関係」への視点を踏まえた独創的な方法論を通じて、この豊かな全体像を捉えようとする果敢な試みを紹介する。
内容説明
科学の進歩を支える研究論文。今まで計られることのなかった研究成果を、文献の引用と被引用の関係から評価し、科学の構造の解明に迫る。カレント・コンテンツ、サイテーション・インデックス、インパクト・ファクターを創り出した情報科学者ガーフィールドの人物像と新しい科学コミュニケーションの提唱。
目次
序章 ユージン・ガーフィールド再訪
第1章 科学者と情報
第2章 カレント・コンテンツと科学コミュニケーション
第3章 サイテーション・インデックスがひらく世界
第4章 インパクト・ファクターと科学
第5章 ノーベル賞とラスカー賞
第6章 科学を計る
終章 I am an information scientist
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