目次
第1章 怪談抑圧都市の風景(歌舞伎町ビル火災;新宿追分 ほか)
第2章 追憶の怪(雨の日に;奥の座敷 ほか)
第3章 人と人の間に涌くモノ(死相の花びら;帰ってきた父 ほか)
第4章 滑り墜ちる現実の貌(人形の家;志木貴菜 ほか)
著者等紹介
小池壮彦[コイケタケヒコ]
1963年生まれ。東京都新宿区出身。ルポライター・怪談史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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猫丸
13
怖いよ、これ〜。ちょっと一休みできない。58話全部怖い。何度も背中が寒くなった。ひとり自室で読んでいられないから、耳栓装着のうえ子供達が騒ぐ居間へ移動して読了。死んだり呪ったり殺したり大変だが、一般的にはあの世のものたちに対しては回避の技法がある。正解を見つければ助かるみたいな。しかし本書に登場する存在は、生きていたとしても既に平衡を失っており、死んでさらにパワーアップ、理不尽に祟る。男性のユーレイさんがほとんど登場しないのも特徴ですね。2020/07/28
sonettch
6
滋味深い話が多かった。お気に入りは「第十三話 非常階段」という、都庁の非常階段でいつも一人で遊んでいる女の子の話。『ゲゲゲの鬼太郎』のある登場人物を思い出して、思わず目尻を下げた。ラストの一行も味わい深い。2013/11/11
たけとり
2
図書館本。面白かったけど、不気味な話が多かった。2009年の本だけど、昨今の実話怪談とかなり雰囲気が違うのが印象的。間にちょくちょく挟まれる風景写真が唐突すぎて怖い。いや別に心霊写真とかそういうんじゃなくて、ただの風景写真だし、その直前まで語られている怪談とは全く関係ない風景なんだけどさぁ。びっくりするからやめてほしいw2024/05/01
蛙坂須美(アサカスミ)
2
怪談文体の水晶髑髏。絶句するほどの切れ味。2023/06/27
しば丸
2
久々に「怖っ」と震え上がった一冊。最近きっちり100話入ってる怪談本ばかり読んでたので目次で話数少ないなとちょっとがっかりしてたのだけど、怖いのばかりなので100話読んだ以上の恐ろしさを感じました。2013/11/26