出版社内容情報
ふたりのインディアンの若者――カラスとイタチ――が、一族のだれも行ったことのない、遠い北の地をめざして、旅立ちました。
幾多の多難をのりこえたふたりは、ツンドラの果てで、イヌイットの人々との、驚きの出会いを経験します。
ふたりは、旅を通して、自然について、自分自身とお互いについて学びます。そして、未知の世界に触れ、生きることの意味を悟り、経験から得た『知恵』を共有して、戻ってきます。
ヤングアダルト向け。日本図書館協会選定図書。全国学校図書館協議会選定図書。厚生労働省社会保障審議会推薦。
作家のロペスは、この物語を単に冒険の旅としてだけでなく、大人になるための、通過儀礼の旅としても書きました。インディアン（ネイティブ・アメリカン）の人々の、価値観と口承伝承を織り込みつつ、みごとな寓話物語に仕立てました。読む人を、最初の一行から物語の世界に誘い込んでしまい、そしていつか、物語のふたりといっしょに、旅の道をたどっているように思わせてしまうロペスの筆力は、なみなみならぬものがあります。
画家のポートは、この物語の絵を描くにあたって、衣服、馬具、武器など、できる限り当時のものを探し、綿密な時代考証を重ねました。
人も動物も、次の瞬間には、本の中から抜け出してくるかと思わせるほど、リアルに息づいていて、見る人を引き魅きつけずにはおきません。
そして、翻訳にあたった金原氏は、原文の明晰かつ流麗な表現を、親しみやすいなかにも、美しい日本語の響きを込めて、鮮やかに訳出しました。
内容説明
ふたりのインディアンの若者―カラスとイタチ―が、一族のだれも行ったことのない、遠い北の地をめざして、旅立ちました。幾多の苦難をのりこえたふたりは、ツンドラの果てで、イヌイットの人々との、驚きの出会いを経験します。
