内容説明
第二次大戦が終わった後、旧満州や中国の一部、クリル諸島(千島列島)サハリン(樺太)などにいた日本人約六十万人がシベリア地方など旧ソ連全土やモンゴルに強制連行され、ドイツとの戦いで失った労働力を補完する労働力として酷使され、うち六万人が零下四十度という想像を絶する寒さの中で、食糧不足にやせ細り、厳しい労働にさいなまれて死没しました。戦争にまつわる一大悲劇です。本書は、亡くなった人たちの慰霊と共にシベリア抑留の事実を語り継ぎ、二度と悲劇を繰り返さないようにとの運動から生まれた絵本です。
著者等紹介
渡辺千代子[ワタナベチヨコ]
1923年京都府生まれ。’45年渡辺一衛氏と結婚して満州へ渡る。一衛氏はソ連のケメロボ州ヤーヤで抑留中に死亡。京都シベリア抑留死亡者遺族の会会員。京都市左京区在住
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