内容説明
神秘的な働きが解明されつつある免疫、そのシステムは社会変革のキーワードでもある。川勝平太(経済史家)・松井孝典(科学者)が問題の本質を提起する。
目次
第1部 免疫のメカニズム(未来をつくる免疫の意義―すべては免疫反応から;「自己」と「非自己」;免疫のダイナミックなメカニズム;アレルギーと自己免疫疾患;免疫療法の現在と今後)
第2部 免疫系から人間圏が学ぶもの―21世紀の制御システムとは?(免疫とは何か;文明における自己・非自己;人間圏における制御システムとは?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うつしみ
11
2000年。免疫学者(谷口氏)、地球物理学者(松井氏)、経済学者(川勝氏)が免疫をテーマに鼎談する稀有な試みが執り行われた。私は⚪︎⚪︎ではない、△△ではない...と非自己の認識が増えれば増えるほど自己は確立されていく事、目先の利害だけでなく一見無駄に思える事が重要である事、免疫とはそもそもそういう仕組である事、真逆の風潮としてグローバル化による世界の均質化/個性を潰す教育への危惧が語られ、多様性尊重社会を目指すべしと締められる。四半世紀経ち半分はこのおじさん達の言った通りになり、半分は真逆に振れている。2024/11/17
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