内容説明
本書は、アップル社の創業20周年を記念して、そのインダストリアルデザイングループを内側から描いた貴重なレポートである。また、アップル社がシリコンバレーのガレージカンパニーから10億ドル企業へと成長する過程のなかで、この小さくも創造性に溢れた人間たちのチームが、どのような役割を果たしてきたのかも検証していく。そこではグループの構成を詳説し、素晴らしいアイデアを偉大な製品へと変身させる方法を概観し、市場には出されなかった多くのデザインコンセプトや製品を明らかにする。そして、創造的欲求が企業の現実と出会った結果(そして、しばしば衝突した結果)である偉業と混乱の数々を垣間見ていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mizzan72
3
1998年刊だから、約18年ぶりの再読になる。iMac発売直前までの、アップル社におけるデザインの扱いの変遷が、コンパクトにまとまっていて面白い。個人的に一番好きなのは、フロッグデザインによるスノーホワイトコンセプトが取り入れられた「Apple Ⅱc」。Apple製品が醸し出す「特別なプロダクトを所有している感触」の理由は、明確なデザイン言語を持っている事と「ゼロドラフトと」呼ばれる、抜き勾配の無い金型にある事が、読んでいて良くわかる。とにかく懐かしかった。2016/04/03
げん
2
創業から1996年までのアップルのデザインの変遷が、年代順、製品毎に関わったデザイナー達のエピソードを交え、非常に詳しく書いてある。フロッグデザインとのデザイン言語の作成、Jonathan Iveの若き日のデザインなど、興味深い内容が多かった。アップルのデザインへのこだわりは、なかなか真似できるものではないが、何とか一歩でも近づきたいものだ。2014/04/13
SUPERNEET
1
iMac以前の世に出たほとんど全て(厳密に全てかどうかは熱狂的な「信者」ではないのでわからないが)のプロダクトをデザインの面から総浚えした写真集。写真集ではあるんだけどもそれに付随する解説文がまた結構な分量あり、読み応えがある。これまでApple社の製品には「ユーザーの利便性<デザイン」という印象を持っていたが、読後は少し認識を改めた。2008/11/05
mustang
0
見ているだけで飽きない。でかくて重たい本。2010/08/29
かにぱんだ
0
iMac以降のでまたこういう本がでないかなー。