内容説明
気が進まぬまま米国へ留学した日本人少女を待ち受けていたものは?世界に吹き荒れた侵略の嵐。憎しみと疑心暗鬼は日米関係をついに戦争にまで追い込んでしまった。戦慄と仰天のストーリーが展開する中、すべての日本人が知らなくてはいけない、米国における日系人強制収容所の実態が明らかになる。家屋敷、家財道具、店、事業、農場、信用、何十年とかけて築き上げたもののすべてを投げ出さなければならなかった十余万の日系人たち。日米決戦の激流に翻弄される大和なでしこ一人。米国一の人気女流作家が愛を込めて書く日本人賛歌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
43
ヒロコが理想的な女性過ぎて、読んでいくうちにリアル感が無くなっていったかも。戦時中の話は、切羽詰まった生きるか死ぬかの恐怖や、家族との苦しい別れなど、平和ボケしている現代人がなかなか感じられない感情がたくさん詰まっているものだが、そこまで感情移入せずに読んだような気がする。でも戦争はどこの国も加害者であり被害者なのだと改めて感じた。2019/07/10
aki
2
設定も物語もおもしろく、読みやすい。最後まで止まらなかった。2009/10/29
Akio Kudo
1
★★★ 非常にヒロコが献身的で素晴らしいが、リアル感0。こんな欠点が無い女性いるものか。怒り、嫉妬、妬み、恨み、それらがあってこそ人間らしさが出る。非常に理想主義的で現実味が乏しい。2017/09/19