内容説明
知の発病、骨髄バンク運動、知との詠訣。6年間経って私に残ったのは、与えられた立場で思い、主張し、提言し続けようという姿勢だった。その姿勢とは、「患者学」とでも、「患者家族学」とでも言ったらいいか。出会った多くの人々、とりわけ子を守る母たちに、そう教えられた。
目次
第1部 永遠に生き続ける息子、娘たち(語りかけてこなかった“しおりん”;悲しみを深く閉じ込めて;幼い命の灯を消すまい、と頑張ったのに;子を失った悲しみは親だけのもの;全ての闘病児を孤独から救い出したい)
第2部 鼎談・子どもを失った人たちが語り合う場を