海軍製鋼技術物語―大型高級特殊鋼の製造技術の発展

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784900041851
  • NDC分類 564.2
  • Cコード C0057

内容説明

戦前は国家の存亡がその国の兵器の性能にかかっていたので、兵器用材料にも最高の技術が結集されていた。戦艦「大和」の大砲や装甲鈑を製造した日本海軍の製鋼技術は大型高級特殊鋼の製造技術として当時世界最高水準にあった。しかし軍の秘密だったので公表されることなく敗戦時にすべての記録が焼却された。明治維新後急速に巨額の国費と先輩たちの血と汗を注いで築いた技術であるから是非遺したいと考えて、筆者の執念で隠れた文献を探索し生存者を訪ね、これらと自身の体験に基づいて、エピソードも交えて本書を纏めたのである。

目次

揺籃期の海軍製鋼技術
呉海軍工廠製鋼部
呉海軍工廠製鋼実験部
光海軍工廠と海軍航空技術廠の製鋼部
海軍技術者の育成
製鋼用原・燃料
海軍と特殊製鉄
酸性平炉製鋼法
塩基性電気炉製鋼法とその他の製鋼法
大型特殊鋼特有の欠陥と熔鋼の温度計〔ほか〕

著者等紹介

堀川一男[ホリカワカズオ]
1941年東京大学冶金学科卒業、海軍造兵中尉、呉海軍工廠製鋼部、製鋼実験部、’45年海軍技術少佐、運輸省鉄道技術研究所。’48年日本鋼管技術研究所。’60年工学博士。’69年に鋼管技術研究所長、’72年同取締役、’76年同技監、’82年同社友、’90年日本鉄鋼協会名誉会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

VC

2
基本軍艦の製鋼法や砲弾等の作り方の話。砲弾だけでも焼き入れ温度を部分によって変えて作っているのには驚き。2012/09/23

ひろただでござる

1
希少金属どころか“鉄”そのものが不足しているなか、よくぞこれだけの技術の蓄積ができたものだ。展性、延性、靭性、硬度などと脆性の妥協点を用途ごとに見いだしていったのは並大抵の苦労では無かったと思う。2013/11/07

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