内容説明
人生の羅針盤を失った若い医師が向かったのは、南極だった!著者みずからが撮影した、ペンギン満載で綴るフォトエッセイ。
目次
極地の1日
ブリザードが生まれる場所
アザラシ睡眠薬
水と氷と太陽の四季
奇跡のいとなみ
命を支えるもの
ペンギン、飛ぶ
すべてを大地にゆだねて
希望を絶望に変えた自然
昼寝のじゃま者
母の宿命、子の宿命
ペンギン講座
人間のつばさ
不屈の植物
そおっと
地球の記憶が溶けだすとき
ついシャッターを切りまくり
迷子
著者等紹介
コギョンナム[コギョンナム]
1974年、韓国・済州島生まれ。ソウル大学医学部に入学したのち、演劇部で演出を手がけ、研修医時代には音楽雑誌にコラムを寄稿。小児科専門医。南極の世宗(セジョン)基地に医療担当者として1年間滞在し、2007年春に帰国。2007年「朝鮮日報」サイバー新春文芸デジカメエッセイ部門で佳作入選し、ハンミ随筆文学賞大賞を受賞した
清水由希子[シミズユキコ]
1973年生まれ、横浜市在住。韓国語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
33
表紙にひかれて借りる。南極で撮影された写真に、短いコメントが書かれている。なかなか行けない土地だからこそ、神秘的で魅惑的に見えてくる。自然の驚異や命の素晴らしさなど、見ていて胸をうつ。2016/03/14
遠い日
13
韓国の小児科医コ・ギョンナムさんが、南極の世宗(セジョン)基地に医療担当者として1年間滞在したときの、フォトエッセイ集。ペンギンの表紙に魅かれて手にしたが、けっこうストイックな文章に、ギョンナムさんの滞在時の孤独や感動や非日常的な発見が連なっていて、引きこまれた。ペンギンたちの愛らしさとともに、極寒の地で命を繋ぐことの苛酷さもちゃんと捉えていて、力強い作品となっている。南極の自然の想像を絶する偉大さに感動を覚える。2017/01/17
MOTO
4
ペンギンがよちよち歩いている。アザラシの眠りを妨げる者が誰一人としていない時間、空の色は千変万化に輝いている。南極の過酷な環境は人の侵入を拒んでいたが、結局根負けしたのは土地の方か。手つかずの自然は生と死をありのままにみせつける。そんなの、どうって事ないものの様に。 2022/03/13
サクラ
2
ずっと読んでいたい、ずっと観ていたい一冊でした。幻想的な風景を目の当たり手していても写真に収めることにいっぱいいっぱいでその時の自分の気持ちが分からない。なんて勿体ない…でも私もそうだ。所有ではなく体感。2022/12/27
5
2
ペンギンの死体は南極では腐らない。成る程。2017/10/01
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