- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
母親からの虐待を受けつづけたデイブ。フォスターチャイルド(里子)として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊する。その後、かつてのヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、初めて心を惹かれた女性との結婚生活もまた、苦労の連続だった。それでも、最愛の息子スティーヴンとのあたたかい親子のふれあいを通じて、デイブの心は癒されていく。そしてついに、「なぜぼくを虐待したのか」を問うべく母親と対面。その母に死が近づきつつあることを知ったデイヴは、憎しみと許しの間で苦悩する…。
目次
“It”だったころ
大空を飛んで
父さんからの手紙
悲しい再会
父さんの死
それぞれの痛み
母さんの母親
はじめての恋?
神様の贈り物
母さんとの対決〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりんぱ
39
死んでしまってもおかしくないようなひどい虐待を受け続けたのに、愛してくれる里親とも出会い、仕事を得ても、何度でも母親の元に戻る著者。母親に昔の理不尽な虐待を謝って欲しくて、あなたを誇りに思うと褒めて欲しくて、ただ、あなたを愛していると言って欲しくて。子どもが親に求めるのは、一にも二にも愛情なんだなぁと。本来なら無条件に与えられるはずの安心と愛情を著者は母親から少しももらえなかったわけだけど、そのためにたくさんの苦労と生きにくさを抱えてしまったのだけど、彼が息子には惜しみない愛情を注いでいるのが救いです。2014/03/21
いなもり
0
父や母との確執を乗り越え、最終的には幸せを手にした筆者。筆者があれほどまでに虐待されていた理由があまりにもひどい。三部作をとおして、母の心理が自分には一番理解できなかった。2013/08/10
tnk.UZ
0
なぜかハッピーエンドに不自然さを感じてしまう。1巻の印象が強すぎました。
lunch
0
Itと呼ばれた子の続編。著者が大人になってからの話も載っていた。やっぱり母親を許せない。
鑑真@本の虫
0
なかなか手に入らず、近年になって読んだのだが、なんとなく安心した。彼は死も逃避も選ばず、立ち向かい、その先を見たのだ。だからこそ、彼には幾分かは幸せが訪れてくれるだろう。2010/01/01