西の響き・東の響き 石井真木の音楽―二つの音世界からの創造

西の響き・東の響き 石井真木の音楽―二つの音世界からの創造

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  • サイズ A4判/ページ数 279p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784276132733
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C1073

内容説明

1970年に三島由紀夫は切腹して西洋での日本に対する異国趣味を再強化したが、石井真木は異国趣味を祓い、東西の文化的伝統を対置したのである。ピアノと尺八、抽象的構造と具体的感覚性、精神の不偏性と身体の個別性。その明瞭な対置から、現代の音楽の、あるいは建築の、あるいは芸術一般の創造がはじまるだろう。その後四分の一世紀、石井真木が何を創りだしたかを、本書は要約すると同時に、音楽を通して、あらゆる現代芸術に内在する基本的問題のあり方を要約している。

目次

「西の響き・東の響き」―二つの音世界からの創造・苦渋と幻影
石井真木―多層的時間の総合
「統合としての音楽世界」―石井真木の音楽作品について
響層のアナグラム
東西交響の只中で―石井真木の『風姿』に関する一考察
凝固する「とき」―作曲家石井真木
『モノクローム』―日本太鼓のエモーショナルな美学と石井真木の“非音楽的時間”
「響きのイコノロジー」“ICONOLOGY OF SOUNDS”―石井真木の音楽と日本伝統音楽の空間概念

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