内容説明
階級対立なき社会に向かって人類史の扉を開いた栄光の革命ロシア、それが血まみれのスターリン専制を帰結したのは何故か?十月革命の牽引者トロツキーが簒奪者スターリンに敗れていく痛恨の歩みを、息詰まる筆致で描く第一部。「読売新聞」や日共官僚の俗人的ロシア革命像を憤怒を込めて覆す第二部。ベールに包まれたスターリンの内面を剔る第三部。珠玉のロシア革命論集。
目次
栄光と悲劇の革命ロシアよ(スターリニズムの諸前提;ソビエト・テルミドール ほか)
倒錯したロシア革命像(古くて月並みな「新説」;「革命=戦争=暴力」の三位一体論 ほか)
ソビエトと憲法制定議会―議会主義者のロシア革命像(「少数者革命論への転向」?;議会主義の色眼鏡 ほか)
NEPとは何であったか―過渡期経済建設と価値法則の廃棄(レーニンの「大転換」;「市場経済」論者にされたレーニン ほか)
『知られざるスターリン』を推理する(風変わりなブーム;歴史家の情熱 ほか)
著者等紹介
酒田誠一[サカタセイイチ]
1949年生まれる
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