内容説明
「子ども虐待死ゼロ」を目指す署名活動を4年以上続け、東京都目黒区結愛ちゃん事件でようやく進み始めた、関係機関が連携して子どもを守る取組み。しかし、それでも他機関との連携を嫌う、多くの児童相談所の役人たちと、それを放置する知事・市長。なぜそこまで連携を嫌うのか、子どもの命など眼中にない役人の不作為と縦割りを白日の下にさらす、「役人の真実」を記した書でもある。
目次
第1章 家庭で虐待に遭う(子ども虐待の現状と制度・運用上の問題点;子ども虐待死ゼロを目指す法改正を求める活動について)
第2章 学校で被害に遭う(学校で遭う被害の現状;原因と背景 ほか)
第3章 家庭で、学校で、地域で、SNSで性虐待・性犯罪、児童ポルノ被害に遭う(現状;原因と背景 ほか)
第4章 子どもが守られる社会とするための総合的な施策の提言(各機関の閉鎖的体質を改め子どもを守るため連携してベストを尽くす;子どもを守るための法律を積極的に整備する ほか)
さいごに 提言―子ども安全基本法の制定を(子ども安全基本法の概要;子ども安全基本計画について ほか)
著者等紹介
後藤啓二[ゴトウケイジ]
弁護士。NPO法人シンクキッズ―子ども虐待・性犯罪をなくす会代表理事。昭和57年3月東京大学法学部卒業後、同年4月警察庁入庁。内閣法制局参事官補佐、警察庁生活安全局理事官、大阪府警察生活安全部長、愛知県警務部長、内閣参事官(安全保障・危機管理担当)等を歴任し、平成17年警察庁退職。現在、後藤コンプライアンス法律事務所代表。国立大学法人東京医科歯科大学特命副学長(法務・コンプライアンス・地域貢献担当)、明石市、荒川区の児童相談所設立アドバイザーなどを務める。弁護士になってからは、企業、官庁、自治体、病院、学校、スポーツ団体などのコンプライアンス・リスク管理、反社会勢力対策等の企業法務に従事するとともに、全国犯罪被害者の会(あすの会)の顧問弁護団の一員、副代表幹事として、犯罪被害者の司法参加等を定めた刑事訴訟法の改正に向けた取組みに携わり、内閣府男女共同参画会議女性に対する暴力部会、東京都青少年問題協議会の委員を歴任し、第三次男女共同参画基本方針の策定や子どもの性行為等を描いた漫画の販売を条例で規制することを内容とする答申の策定に関与、児童ポルノ単純所持を禁止する法改正に他団体ともに取組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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