出版社内容情報
南が、ドイツと日本で実施した心臓手術は22,000例、心臓移植手術は1,500例を超える。「命を救える医師になりたい」一心で、手術に挑んできた。メスを置いたいまも、その思いは変わらない。
世界を極めた外科医はホームドクター(家庭医)となり、病気を治すことより防ぐことに力を注ぐ。
ドイツで30年、日本で20年、山あり谷ありの人生は示唆に富んでいる。
【目次】
プロローグ――鷲と日の丸、二つの国の間で
第1章 医者は命を救ってナンボ
2万2000例以上を執刀した掌
カリスマ二人の共通点
生涯の恩師・ビルクス教授
絶え間ない努力と下積み
ゼロから心臓病センターを立ち上げる
医療技術の進歩と脳死
学閥、医局が支配する日本
第2章 青春の冒険
医家の血筋
可愛い子には旅をさせた父
学生闘争の波
シベリア経由の気のとおくなる旅
大学からの帰国通知に
帰国、結婚そして国試
第3章 医局を「脱藩」ドイツへゆく
日本脱出を決意
「一人前の心臓外科医になるまで面倒をみよう」
昇進レースを陰で支えてくれた人物
数をこなし質を高める
ドイツの医療①――二本建ての医療保険
ドイツの医療②――年次品質レポート、包括払い制度
臨床家にとっての研究(ハビリタチオン)
当初の目標は年間最低600例
第4章 心臓移植とこころ――世界の高みへ
一日でも長く生きられるようにしてください……
「脳死」のコンセンサスがない時代
東西の壁を越え逃げてきた病院スタッフ
外国人患者受け入れに対する国民感情
3人の日本人患者
埼玉県第一例の心移植にかかわる
第5章 幻の心臓病センター
30年ぶり日本に復帰した理由
総長選の結果、計画は白紙に
イスタンブール宣言への危機感
群馬での7年間
ベルツとの不思議な縁
ホームドクターに光
行雲流水の境涯
エピローグ――医師の使命



