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内容説明
地芝居のまちに生まれた少女・佐々木トキワは旅の一座を追い、家出を繰り返す。やがてプロの歌舞伎役者・浅尾左朝次となり、故郷に錦を飾る。名古屋空襲で夫を失い、一人息子と帰郷。四十で高田歌舞伎の座長となり、終生その舞台に立ち続けた。明治・大正・昭和を生き抜いた左朝次の波乱の人生とゆかりの女歌舞伎役者たち、途絶えた気仙歌舞伎の歴史、そして東日本大震災。いまこれらがひとつの物語になる。
目次
はじめに―大津波をまぬがれた資料から
第1章 歌舞伎に生涯を捧げた浅尾左朝次(トキワから浅尾左朝次へ;故郷に錦を飾るまで;結婚・出産と引退、そして激動の日々 ほか)
第2章 左朝次ゆかりの女歌舞伎役者たち(綺羅星の如く、明治・大正期の名優;何度禁止されてもなくならなかった歌舞伎;明治に“蘇った”女歌舞伎)
第3章 左朝次を育んだ気仙の地芝居(江戸時代―庶民の楽しみとしての芝居;明治から戦前期―地芝居の黄金時代;高田女歌舞伎、そして気仙歌舞伎の終焉 ほか)
著者等紹介
木下繁喜[キノシタシゲキ]
フリーライター。1953(昭和28)年7月岩手県大船渡市生まれ。青山学院大学法学部卒業。80年4月に株式会社東海新報社(本社・大船渡市)に記者として入社。取締役編集担当、取締役事業局長などを経て2013(平成25)年7月定年退職。2011(平成23)年3月11日の東日本大震災では自身も津波に追われ、家と家財を失う。「東日本大震災・被災と復興研究会」を設立し、代表として各地で体験と教訓を伝える活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。